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藤岡佑介に「ジャックドールの降板は大正解」の声…消極騎乗でプログノーシス轟沈

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藤岡佑介騎手 撮影:Ruriko.I

 10日、中京競馬場で行われた中日新聞杯(G3)は、5番人気のキラーアビリティ(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が勝利。昨年のホープフルS(G1)の覇者が見事な復活を遂げ、来年へ大きな弾みをつけた。

 その一方で、単勝2.6倍の1番人気に推されながらも、まさかの4着に終わってしまったのが、プログノーシス(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)と藤岡佑介騎手のコンビだ。

 戦前、明日の香港C(G1)に挑むジャックドールが武豊騎手に乗り替わりになったことで、悲劇の主戦騎手として注目を集めていた藤岡佑騎手。今年もコンビでG2・2勝を挙げるなど、現在のお手馬の中で最も有望な相棒を降板することとなり、ファンの間でも「かわいそう」「頑張ってほしい」といった励ましの声があった。

 そんな傷心の元主戦騎手にとって、この日のプログノーシスとのコンビは大きな希望になっていたはずだ。主戦の川田将雅騎手が新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たため、急遽のコンビ結成だったが、主戦降板の鬱憤を晴らすような勝利が期待されていたことは言うまでもないだろう。

 しかし、結果は4着。これで5戦連続の1番人気に推されたプログノーシスだったが、最後の直線では上がり3ハロン33.2秒という鬼脚を見せながらも、キャリア初の馬券圏外に敗れてしまった。

消極騎乗でプログノーシス轟沈

「難しいレースになってしまいました。スタートでやや後手を踏むのはいつものことでしたが、レースは1000m通過が61.9秒という超スローペース。レース後、藤岡佑騎手が『もまれない位置から(というオーナーサイドからの指示)』と話していましたが、後方から2番手は少し極端な気もしていました。本人も『2コーナーで流れが緩んで、あの位置は厳しかった』とポジション選択を敗因の1つに挙げています。

また最後の直線でも、抜けられそうな進路がありながらも外に持ち出す安全策。安全策と言えば聞こえはいいですが、勝ち馬からは0.1秒差だっただけに、スムーズに抜けられていれば届いていた可能性は高いと言わざるを得ません。『直線は外へ出すというオーダーでした』と藤岡佑騎手としては指示通りの競馬だったのかもしれませんが、最後は脚を余してゴールしていますし、もう少し臨機応変に乗れていれば結果は違ったようにも思えてしまいます」(競馬記者)

 この結果には、ネット上の競馬ファンからも「あまりにも消極的過ぎる」「騎手のせいで負けた」と1番人気で馬券圏外に飛んでしまったこともあって、SNSや掲示板などでは厳しい声が相次いでいる。

 中には「藤岡佑介で買う方が悪い」「ジャックドールの乗り替わりは大正解」といった残酷と言わざるを得ない声もあった。

 また、この結果に肩を落としたのが元JRA騎手の安藤勝己氏だ。

 レース後、自身の公式Twitterでレース回顧を行った安藤氏は「語るべきはプログノーシスの末脚でしょ」と1番人気馬に付言。「ここで賞金加算できんかったのが心底悔やまれる」と消化不良の一戦を振り返ると「能力はG1級だと思うね。このあたりで終わってほしくない」と最後は今後を心配している様子だった。

「陣営としては、主戦の川田騎手が乗れなかった以上、過去に騎乗経験のある(毎日杯・G3)藤岡佑騎手に白羽の矢を立てるのは自然な流れ。アンカツさん(安藤氏)がツイートしていたように、来年に向けての賞金加算が最大の目的でした。

それだけにもっと積極的に、勝ちに行く競馬をしてもよかったようにも思いますが、藤岡佑騎手からすれば他人の高級車に乗っているようなもの……。難しい状況だったと思いますし、おっかなびっくりの運転というか、終始無難に乗ったという印象でした。

いずれにせよ、これで7戦4勝となったプログノーシスですが、4勝はいずれも川田騎手の手綱。コンビを組めば4戦4勝だけに、主戦騎手の復帰が待たれますね」(別の記者)

「僅差の4着ですが、1番人気(なの)で申し訳ないです。馬はよく頑張ってくれたと思います」

 レース後、そうプログノーシスを庇った藤岡佑騎手。『netkeiba.com』の対談企画『with佑』のホスト役として普段から注目されているジョッキーだけに、今回の敗戦には一際厳しい声が飛んでしまったようだ。

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