有馬記念の「波乱決着」はあるか? サプライズを期待したい実力馬たち

2・3着に人気薄が入る波乱もあり得る
今年も好メンバーが揃った有馬記念(G1)。ドリームレースの名に恥じないトップホースたちの競演に期待は高まるが、配当面でも注目したいレースだ。
過去10年では1番人気馬が「6.1.1.2」、連対率70%・複勝率80%と好実績を残している。3着以内の24頭は5番人気以内が占めるなど、データの面では上位人気を中心に考えた方が無難と言えるだろう。
しかしながら、2・3着には2020年サラキア(11番人気)や2018年シュヴァルグラン(9番人気)など下位人気も複数存在。10万円オーバーの決着もあるように、2・3着に人気薄が入る波乱も十分にあるということだ。
狙いたいのは安定感のある〇〇組
過去10年の要素から、高配当へ導いてくれそうな伏兵を考えてみたい。年齢では3歳馬が勝率・連対率・3着内率の全てでトップ。成績が振るわないのは6歳以上で、3着が1回あるのみと厳しい状況となっている。
前走レース別成績で注目したいのは「3-1-2-7」となる菊花賞(成績は連対率30.8%・複勝率46.2%)。この傾向を見る限り、今年も菊花賞組が好走する可能性は高いだろう。
上記のデータから2頭に注目。菊花賞(G1)2着ボルドグフーシュ(牡3歳、栗東・宮本博厩舎)、3着ジャスティンパレス(牡3歳、栗東・杉山晴紀厩舎)には警戒が必要だ。

ボルドグフーシュは追い切りで軽快な動きを披露。菊花賞以来となるが、仕上がりに不安は感じられない。鞍上を務める福永祐一騎手も「ポテンシャルは高い」など満足した様子のコメント。十分な手応えを感じているようだ。
福永騎手は調教師試験に合格し、来年2月で現役を引退する。それだけにラスト騎乗となる有馬記念へ懸ける意気込みは強いはず。そういった特別な舞台では、予想できぬドラマチックな展開が起こるケースは多い。その点も考慮したいポイントだ。
ホープフルS(G1)2着など早くから活躍してきたジャスティンパレスも、激走を予感させる1頭だ。放牧を挟みパワーアップしており、陣営も力強い走りに納得の表情。大きな成長を感じさせる素質馬の一撃があっても不思議ではない。
菊花賞組2頭が、現役最強との声もあがるタイトルホルダー・昨年の覇者エフフォーリアなど主役候補を撃破する結末はあるだろうか。年末のサプライズを期待したいところだ。
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