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【弥生賞(G2)展望】「変幻自在」トップナイフ×横山典弘VS「成長途上」グランヴィノス×川田将雅!

【弥生賞(G2)展望】「変幻自在」トップナイフ×横山典弘VS「成長途上」グランヴィノス×川田将雅!の画像1
トップナイフ 撮影:Ruriko.I

 3月5日、中山競馬場では弥生賞ディープインパクト記念(G2)が行われる。

 最有力候補と目されていたホープフルS(G1)3着馬のキングズレインが熱発で回避したため、同レースで先着したトップナイフ(牡3歳、栗東・昆貢厩舎)が主役候補となりそうだ。

 昨年7月のデビューから、5か月の間に7戦をこなしたトップナイフ。通算成績は「2-2-1-2」で、2度の圏外はあったが、一戦ごとに力をつけてきた。近3走は萩S(L)1着、京都2歳S(G3)2着、そしてホープフルS2着と崩れておらず、ここでも力は上位だろう。

 最大のセールスポイントは、どんな競馬にも対応できる器用さ。2走前の京都2歳Sでは中団追走から4角での大きな不利をはねのけ、直線で鋭く伸びて2着を確保した。

 一方、前走は逃げの手を打つと、うまくペースを落として、2番手を進んだドゥラエレーデとの叩き合いに持ち込んだ。結果はハナ差の惜敗だったが、先着を許したドゥラエレーデは皐月賞(G1)には向かわず、次走にUAEダービー(G2)を予定している。そのため、春のクラシックではトップナイフがホープフルS組を代表する形となるだろう。

 鞍上を務めるのは、4戦目から手綱を取っている横山典弘騎手。弥生賞は過去にメジロライアンとロジユニヴァースで勝利しているほか、2着が6回もある。今年もトップナイフとのコンビで、勝ち負けを期待できる。

 キャリア豊富なトップナイフに対して、これがデビュー3戦目のグランヴィノス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)はまだまだ成長途上。兄姉にシュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロスという3頭のG1馬がいる良血馬だけにいずれは大舞台での活躍も期待されるが、完成度という点では不安も残る。

 デビューは昨年10月の阪神2歳新馬(芝2000m)。単勝1.3倍の断然人気に支持されると、稍重にもかかわらず、上がり3ハロン33秒8の切れ脚を発揮して初陣を飾った。

 続く京都2歳Sでも1番人気に支持されたが、勝負所で反応が悪く、直線でも伸びを欠いて6着に敗れた。鞍上を務めた川田将雅騎手はレース後、「血統的にまだ時間が必要なんだろうと思います。ゆっくり待ちたい」とコメントしており、兄姉同様に本格化はもう少し先か。

 それでも、リフレッシュ放牧明けの今回は栗東CWで行われた1週前追い切りで、6ハロン81秒6-11秒4の好タイムをマーク。古馬オープンクラスの僚馬フライライクバードに先着するなど、3か月の休養を挟んで着実に成長を遂げている。あっさり勝っても驚かない。

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タスティエーラ 撮影:Ruriko.I

 期待のサトノクラウン初年度産駒タスティエーラ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)も注目の1頭。

 デビュー戦を3馬身半差で快勝した後、2戦目の共同通信杯(G3)で2番人気に支持されたように、期待は高い。しかし、福永祐一騎手を背に臨んだ前走は4角5番手の理想的なポジションから直線外を伸びたが、ファントムシーフから0秒2差の4着に追い上げるのが精一杯だった。

 人気を裏切る形とはなったものの、2戦目の重賞で差のない競馬ができたのは大きな収穫。前走から中2週で迎える3戦目は初の中山が舞台となる。父は8年前にこのレースを快勝し、デビュー3連勝を飾ったが、その再現はなるか。父が成し遂げられなかったクラシック制覇に向けて、鞍上を務める松山弘平騎手の手綱さばきにも注目だ。

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グリューネグリーン 撮影:Ruriko.I

 昨年の秋に未勝利戦、京都2歳Sを連勝したグリューネグリーン(牡3歳、美浦・相沢郁厩舎)は、春のクラシックをにらんでの始動戦を迎える。

 3連勝を狙った前走のホープフルSは、好位の6番手外を追走したが、勝負所で手応えをなくして11着。ハナを切った京都2歳Sでは、トップナイフを抜かさせなかった粘り腰を発揮していただけに、今回も積極策に出る可能性は高い。

 ワンダイレクト(牡3歳、栗東・藤岡健一厩舎)は、母が現役時代にマイル重賞で2着3回のワントゥワンという血統が魅力だ。

 昨年12月の2歳新馬では、母を彷彿とさせる切れ味で差し切りV。続く前走の若駒S(L)では一転、逃げ馬を前に見る好位2~3番手を追走して直線粘り込みを図ったが、マイネルラウレアの差し脚に屈してハナ差で惜敗した。今回はテン乗りの田辺裕信騎手とのコンビで、権利獲りを狙う。

 ゴッドファーザー(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)は、昨年6月の新馬戦でカルロヴェローチェの3着に敗れたが、2戦目で変わり身を見せた。福島芝1800mの未勝利戦でハナを奪うと、直線で後続との差は広がる一方。最後は10馬身差をつけての圧勝だった。

 今回はテン乗りとなる武豊騎手との初コンビ。弥生賞通算「8-6-2-5」の相性の良さを今年も見せてくれるか。

 これ以外には、G1レースを3勝した超大物牝馬テイエムオーシャンのラストクロップ・ヨリマル(牡3歳、栗東・上村洋行厩舎)、血統表にディープインパクト、キズナ、キングカメハメハという3頭のダービー馬の名前があるアームブランシュ(牡3歳、美浦・竹内正洋厩舎)らが出走を予定している。

 ホープフルS2着の実績を引っ提げてトップナイフが重賞2着続きにピリオドを打つか、それとも素質馬グランヴィノスが変わり身を見せてくれるか。発走は3月5日、15時45分を予定している。

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