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川田将雅「お手馬多すぎ」状態から一変…日本ダービー(G1)の「騎乗馬候補探し」スタートか

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川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 今週から春の東京・京都競馬が開幕。オークス(G1)、日本ダービー(G1)に向けたトライアルレースも続々と行われる。

 29日には東京・芝2400mを舞台に青葉賞(G2)が開催。ここから本番である日本ダービーの騎乗馬候補探しをスタートさせそうなのが川田将雅騎手である。

 先週終了時点で52勝を挙げている同騎手は、リーディング争いで2位C.ルメール騎手に10勝差をつけてトップに君臨。ここまで勝率34.7%、連対率56%、3着内率66.7%という異次元とも呼べる数字をキープしている。

 また数字だけでなく中身も文句ない。2歳女王リバティアイランドとのコンビで牝馬クラシック第1弾の桜花賞(G1)を完勝。先月25日には日本人騎手として初のドバイワールドC(G1)制覇もやってのけた。

 3歳牡馬路線でも年初からダノンザタイガー、ダノンタッチダウンといった有力お手馬がスタンバイ。さらにはきさらぎ賞(G3)をフリームファクシ、若葉S(L)をショウナンバシットでそれぞれ優勝したことなどもあり、一部のファンからは「3歳牡馬のお手馬多すぎだろ」といった声も上がっていたほどである。

 しかし、1冠目の皐月賞(G1)では、それらの中から来年2月に定年を迎える師匠・安田隆行調教師の管理馬であるダノンタッチダウンを選んだものの、レースではまさかのシンガリ負け。18頭立ての18着に沈んだ相棒に対し、レース後の川田騎手は「現状の精一杯です」と言葉少なげだった。

「お手馬多すぎ」状態から一変…

 それだけに、ダービーではリベンジを期待したいところだったが、同馬は引き続き川田騎手とのコンビでNHKマイルC(G1)に向かうことが発表された。安田隆師は「皐月賞の結果を踏まえて、NHKマイルCを目標に調整することになりました」とコメント。初の2000mで大敗してしまっただけに、実績のあるマイルに距離を戻して巻き返しを狙うといったところか。

 となると、川田騎手はダノンタッチダウン以外の馬で競馬の祭典に挑むことが濃厚になる。

 ただ、先述したお手馬のダノンザタイガーは脚部不安で春全休が決定したばかり。フリームファクシやショウナンバシットなども既に他騎手とのコンビで皐月賞を戦っており、戻ってくるかどうか定かではない。

 一時は引く手数多だった皐月賞前とは一変、現在では特にこれといったダービーのパートナーが見当たらない状況の川田騎手。それだけに、来週から始まるトライアルでなんとか有力な騎乗馬候補を見つけたいところだろう。

「もともとダノンザタイガーで挑む予定だった青葉賞は、同馬が回避したことでディープインパクトのラストクロップの1頭であるオープンファイアとの新コンビが想定されているようですね。

また、来月6日の京都新聞杯(G2)には連勝中のサトノグランツと挑むようです。両馬はこれまでのレースで素質の片鱗を見せているだけに、レース内容によっては本番でも有力馬の1頭になり得るのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 仮に2頭が権利の獲得や賞金の上積みに失敗したとしても、川田騎手ほどの実績があれば本番では何かしらの馬が回ってくるだろう。ただ、リーディングジョッキーとしてはお手馬と共に堂々と大舞台に臨みたいところか。果たして、ふさわしいパートナーは見つかるだろうか。

GJ 編集部

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