GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】メジャーエンブレム  > 2ページ目
NEW

【徹底考察】NHKマイルC(G1) メジャーエンブレム「女王の威厳を取り戻すには『サメの扱い方』が重要だ」

【血統診断】

本馬の父ダイワメジャーは数多くのサンデーサイレンス系種牡馬の中でも、特に遺伝力が強い種牡馬。ダイワメジャー自身は有馬記念で3着、皐月賞や秋の天皇賞も勝ったが、マイルG1を3勝したように本質的には超A級のマイラーだ。産駒も父の強い影響を受け、活躍馬は軒並みマイル前後を主戦場にしている。母型のスタミナに関係なく、ある程度距離に限界がある産駒ばかりになる原因は、おそらく前向き過ぎる気性のせいだろう。
そして、もう一つ特徴的なのが、父同様切れる脚が使える産駒が少ないことだ。ダイワメジャー産駒は長くいい脚が使える分、純粋な切れ味勝負になると分が悪い傾向がある。前向き過ぎる気性のせいもあって、カレンブラックヒルやコパノリチャードのような逃げ、先行馬が多い。中には、ダイワマッジョーレのように末脚に懸ける馬もいるが、基本的には「前が止まれば」という条件が付く。本馬も他のダイワメジャー産駒の御多分に漏れず、父の影響を強く受ける一頭。むしろ今のところは「ダイワメジャー産駒の完成形」と言えるほど、父の傾向が強く出ている。

≪結論≫

「考察」で今回、メジャーエンブレムが単騎で逃げた2月のクイーンCのような展開になる可能性は低いと述べたが、だからといってそれで本馬の敗色が濃厚になるわけではない。何故なら、メジャーエンブレムはスタートセンスとスピードに優れているために、結果的にハナに立っているだけであって、決して気性的にハナに立たなければならない馬ではないからだ。従って、シゲルノコギリザメを上手く味方につければ、圧勝する可能性も十分にあるだろう。

しかし、前走桜花賞の最大の敗因は最後の直線で瞬発力勝負を強いられたことはもちろんだが、それ以上に馬群に囲まれて「道中や勝負所で動くに動けなかった」ことだ。結果的に、それでポジションを落としてしまった。

その上で、シゲルノコギリザメをペースメーカーにするのは良いが、直後につけたところにシュウジやティソーナというダッシュ力のある先行馬に外から被せられる展開だけは絶対に避けなければならない。これまでのシゲルノコギリザメは、ある程度後続を引き付けて逃げる馬なので、下手に真後ろへ入ると桜花賞のような「最悪の展開」に陥る可能性は決して低くない。

シゲルノコギリザメを上手く味方にできるか、それとも敵に回してしまうか。メジャーエンブレムが女王の威厳を取り戻すための最も重要な点は、おそらく「サメの扱い方」になるだろう。

【徹底考察】NHKマイルC(G1) メジャーエンブレム「女王の威厳を取り戻すには『サメの扱い方』が重要だ」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  2. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  3. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  4. 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
  5. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  6. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  7. 毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
  8. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  9. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  10. なぜ凱旋門賞は荒れ続けるのか? 昨年「38万馬券」欧州と日本の”競馬の違い”が生む、大本命エネイブル以上に「警戒すべき」存在とは