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ノーステッキでグランアレグリアに次ぐ「歴代2位」の好タイムV! タスティエーラ堀宣行厩舎から新たな大物候補出現

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松山弘平騎手 撮影:Ruriko.I

 18日、東京競馬場の5Rに行われた2歳新馬戦(芝1600m)は、先手を奪った1番人気のボルケーノ(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)が2着に1馬身半差をつけて快勝した。

 13頭立てのレース。ボルケーノは鞍上の松山弘平騎手が「ハナにこだわってはいませんでしたが、スタートが抜けて速く、持ったままで行く形になりました」とレース後に振り返った通り、抜群のスタートを決めて自然とハナに立つ形となった。

 1000mを60秒2のマイペースで通過し、手応え十分のまま最後の直線に入ると、ライバルたちが激しく追われる中、ボルケーノは1頭だけ持ったまま余裕綽々(しゃくしゃく)。ゴール前で気合を付けられる程度に追われると、ほとんど後続に影を踏ませぬまま、ムチは最後まで1発も使われることがなかった。

「ここでは力が上ということもあったでしょうが、それにしても圧巻の勝ちっぷりでしたね。ルーラーシップ産駒で石川達絵オーナー所有の逃げ馬ということで、個人的には菊花賞馬のキセキを思い起こしました。

520キロ台の馬体は迫力満点でしたが、叩かれてまだまだ上積みも見込めそうでした。ボルケーノは母が重賞で2着3回のスピードリッパーで、近親に目黒記念(G2)を連覇しジャパンC(G1)でも2着に入ったポップロックがいる血統。これからさらに力を付けていくと思います」(競馬誌ライター)

ノーステッキで「歴代2位」の好タイムV!

 なお、ボルケーノの勝ちタイム1分34秒5は、6月に行われた東京・芝1600mの2歳新馬戦において、後にG1・6勝を挙げたグランアレグリアに次ぐ歴代2位の好時計。2018年のマイルCS(G1)を勝ったステルヴィオのそれを0秒3も上回っている。これをノーステッキで叩き出してしまったのだから、今後が楽しみにならないわけがない。

 今年の日本ダービー(G1)をタスティエーラで制した堀厩舎は、ここまでゴンバデカーブースとダノンエアズロックが新馬勝ちを収めているが、また新たな大物候補が現れたといえるだろう。

「ボルケーノの手綱を取った松山騎手は今春、タスティエーラとともに皐月賞(G1)で2着と結果を出しましたが、日本ダービーではD.レーン騎手に乗り替わってダービー制覇。このコンビ解消はネット上などの一部ファンからも残念がる声が聞かれました。

ただ、そのレーン騎手は今回の来日期間中に制裁点が30点をオーバーしてしまったことで、来年の6月13日までJRAの短期免許が取得できないことが決定しています。来春のダービーでは堀厩舎×松山騎手のコンビが見られるかもしれませんね」(同)

 松山騎手はレース後、ボルケーノについて「まだこれから良くなると思います」と、さらなる成長を期待させるコメントを残した。ぜひタスティエーラに続くような活躍を期待したいところだ。

GJ 編集部

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