安田記念は海外からの刺客に要注意! 過去の好走例から今年の2頭を占う。そして買うべき穴馬を発見!
春の香港マイル王決定戦と位置付けられているチャンピオンズマイル(G1)の勝ち馬は過去に4頭出走していて、2006年以降の成績は「1着~12着~17着~6着」と今一つだが、2006年に優勝したブリッシュラックは香港のG1レースを4勝していた実績と、前年の安田記念に出走して4着という成績だった。また2008年に2着だったアルマダは香港マイルとチャンピオンズマイルで2着とマイルG1レースで実績があった。これら過去の出走馬の傾向から今年出走する2頭について考察してみよう。
今年の外国馬はコンテントメントとビューティーオンリーの2頭。前者が今年のチャンピオンズマイル優勝馬で後者は2着馬だ。コンテントメントは前走のチャンピオンズマイルがG1レース2勝目で、その時騎乗していたプレブルは過去に安田記念を勝利した実績があるにも関わらず、今回はモレイラに乗り替わり。しかしこのモレイラは「マジックマン」の異名を取る世界的なトップジョッキー。昨年のチャンピオンズマイルはモーリスに騎乗して勝利に導くなど日本でもおなじみの騎手だ。2016年は日本でも札幌競馬場で53回の騎乗機会があり17勝2着12回の成績。勝率は驚異の32.1%、連対率は驚愕の54.7%となっている。この成績から見ても今回の乗り替わりはかなりの「勝負がかり」といっていいだろう。
ただし同馬は昨年の安田記念で12頭立て12着に大敗しており、その時はチャンピオンズマイル2着からの挑戦。今年はチャンピオンズマイルを制しての再挑戦となるが、そのチャンピオンズマイルは7頭立ての少頭数で勝ちタイムも1分35秒23と平凡。過去のマイル重賞でも1分33秒台後半までしか持ち時計がないのはかなりのマイナス要素だ。というのも過去にチャンピオンズマイルから参戦して好走したブリッシュラック、アルマダ、サイレントウィットネスらは、良馬場のチャンピオンズマイルで1分33秒台を出しており、昨年の大敗から見ても日本の高速馬場への適性には疑問が残る。
もう一頭のビューティーオンリーは昨年の香港マイル(G1)優勝馬。このレースでは前述のコンテントメント以外にも、日本から遠征したロゴタイプ、サトノアラジン、ネオリアリズムに勝利しており実力は十分といえる。また1分33秒前半の持ち時計もあり、鞍上のパートンは2015年の高松宮記念(G1)において、香港馬エアロヴェロシティとのコンビで快勝と日本でも実績があるのが心強い。前走のチャンピオンズマイルではコンテントメントに先着を許したが、もともと狙いが「ココ」だとすれば十分に警戒が必要、ぜひ狙ってみたい馬だ。
結論としては過去10年の成績が示すようにやはり日本馬が有利なのは揺るぎないところ。しかし外国馬は2頭ともトップジョッキーが騎乗することもあり、やはり侮れない存在。中でも激走ポイントが高いのはコンテントメントではなくビューティーオンリーの方だ。ぜひ相手に御一考を。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!