完敗、しかし希望は一層大きなものに。ケンタッキーダービーで見せ場作ったラニと、陣営が見据える「次」
ラニ(JBISサーチ公式サイトより)日本時間の8日朝、アメリカ競馬最大の注目を集めるケンタッキーダービー(G1)が開催された。結果は無敗でこのレースに参戦したナイキストが好位からの抜け出しで完勝。8戦8勝のパーフェクトレコードで栄誉を手にする結果に終わった。
日本から21年ぶりに参戦したラニ(牡3、栗東・松永幹夫厩舎)は、スタートで出遅れて後方からのレース運び。3コーナーから外を回って進出し、直線手前で他馬に振られ大外から追い上げる展開となり、結果的に20頭立て9着に終わった。
もちろん、勝ち馬からは相当な差をつけられた部分もあり、鞍上の武豊騎手の「完全にスピード負け」というコメントの通り、アメリカのダート競馬のペースの速さについていけなかったという点も否定できない。それでも、後方から末脚を繰り出し出走した地元馬たち11頭に先着した事実は大きいといえる。
ネット上でも「一桁着順、頑張った」「最下位でも不思議じゃなかっただけに頑張ったよ」「あの脚見てアメリカの馬場も問題ないとわかった」と非常に好意的なコメントが目立った。ダートの本場であるアメリカの3歳頂上決戦に出走したこと自体に価値があり、その上で見せ場を作ったラニに称賛の声は多い。
さらに、ファンの間ではすでに「次」への期待の声が聞こえている。「ベルモントなら」「距離が長くなれば」と。
ラニを管理する松永幹夫調教師は、ラニの今後についてアメリカ3冠の最終戦である「ベルモントS」(6月11日、ベルモントパーク、ダート2400m)への挑戦をすでに明言している。ケンタッキーダービーよりも距離が400m長くゆったりとレースも運べ、出走頭数も少なくなりがちなレースだけに、今回よりもラニに「向いている」レースであることは間違いないだろう。
完敗は完敗。しかし希望は消えるどころかさらに大きなものとなっている。ラニと陣営の挑戦に今後も注目である。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択
武豊を激怒させた調教師が公開謝罪!? 「疑惑決着」のJBCレディスクラシック(G1)で地方馬初勝利の号泣調教師がテレビ出演- 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
- 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?















