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新潟2歳S(G3)前日に「衝撃デビュー」したイクイノックスから2年…デビュー前に超抜時計マークの注目馬は馬名でも話題

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イクイノックス 撮影:Ruriko.I

 昨年の天皇賞・秋(G1)を皮切りにG1を4連勝中のイクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎)。陣営は今年下半期の最大目標を11月のジャパンC(G1)に据え、現在は福島県のノーザンファーム天栄で調整されている。

 そんなイクイノックスが鮮烈デビューを果たしたのはちょうど2年前。2021年8月28日の新潟2歳新馬(芝1800m)だった。C.ルメール騎手とのコンビで臨んだ一戦では、1番人気サトノヘリオスからやや離れた2番人気に支持されていた。

 父は当時まだ新種牡馬として未知数だったキタサンブラックということで、あくまでも有力馬の1頭に過ぎなかったイクイノックス。ところが、サトノヘリオスやサークルオブライフ、メンアットワークといった好メンバーを相手に衝撃の6馬身差圧勝劇を飾り、一躍“クラシック候補”に名乗りを上げた。

 その後、イクイノックスは大きく飛躍。今年の4月から5か月連続で「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で首位の座を守り、名実ともに“世界最強馬”として君臨している。

 そして2年前にイクイノックスが登場した新潟2歳S(G3)の前日に行われる5R・2歳新馬(芝1800m)には、今年も将来有望な若駒がエントリー。そのうちの1頭が、M.デムーロ騎手とのコンビで臨むヴェローチェエロ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)だ。

 ヴェローチェエロという馬名にピンと来たファンもいるだろう。SNS上で話題になったのが、尾花栗毛のきれいなタテガミで人気を博し、惜しまれつつ今年3月に引退したヴェローチェオロと1文字違いの馬名である。あまりにも似すぎているため、SNSでは「オロ」と「エロ」を勘違いするファンも散見されたほどだ。

 両馬に血縁関係はないが、オーナーは同じ「ヴェローチェ」軍団の大野照旺氏。冠名のヴェローチェはイタリア語で「速い」を意味し、オロはイタリア語で「金」、エロは同じくイタリア語で「散歩する」だそうだ。

 そして似ているのは馬名だけではない。その実力は同じく2歳時の8月末に札幌で初陣を飾ったヴェローチェオロ以上かもしれないという。

デビュー前に超抜時計マークの注目馬は馬名でも話題に

「調教の動きはかなり良かったですね。17日に栗東CWで行われた1週前追い切りは新潟2歳Sで上位人気が予想される僚馬のヒヒーン、3勝クラスのベルクレスタと3頭で併せました。ヴェローチェエロは、この日の2歳馬では最速となる6ハロン78秒8-ラスト1ハロン11秒3という超抜時計を叩き出し、ベルクレスタには先着、ヒヒーンにも最後まで食い下がり互角以上の動きを見せました。

また、23日に行われた栗東坂路での最終追い切りは、サッと流した程度でしたが、再びヒヒーンと併せて、手応えで上回っていました。重賞勝ちを狙う既走馬のヒヒーンを相手に上々の仕上がりでいきなりやってくれそうですよ」(競馬誌ライター)

 イクイノックスの衝撃デビューから丸2年。ヴェローチェエロはファンにインパクトを与えるような走りを見せることができるのか。発走の時を楽しみに待ちたい。

追記

 その後、どのような経緯があったのかは不明ですが、馬名はヴェローチェエロからヴェローチェエラへと変更された様子。今週末に予定されていたデビューも来週へと先送りとなったようです。

GJ 編集部

GJ 編集部

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