真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.06.09 09:43
武豊キタサンブラックが支持率92%獲得!? 宝塚記念ファン投票から見える「今」の競馬界の事情……圧倒的「大スター」に支えられる栄華に一抹の不安
編集部
このような結果となったのは、頂上決戦となった天皇賞・春でサトノダイヤモンドがキタサンブラックに敗れたことを始め、4歳馬の多くが古馬の壁にぶつかった春シーズンだったことが少なからず影響している。春競馬のフィナーレとなる宝塚記念を迎える前に、立て直しを余儀なくされているというわけだ。
また、苦戦を強いられているのは4歳馬ばかりではない。
今年の春シーズンを賑わせた3歳馬たちに目をやると、最多獲得はオークス馬のソウルスターリングとなった。牝馬が世代1位になること自体が異例だが、2万9950票の獲得は昨年の世代1位だったマカヒキを上回るもの。
すでに阪神ジュベナイルフィリーズを含めG1を2勝していることに加え、父が21世紀の欧州最強馬といわれているフランケル、母も仏オークスなどを勝利した世界的な名牝であり、デビュー当初から「16冠ベビー」として話題になっていたことなどが影響しているのだろう。
ただ、ソウルスターリングが及第点をマークしている一方で、大混戦だった牡馬は苦戦を強いられる結果となった。
3歳牡馬の最多獲得は、皐月賞馬アルアインの1万7372票。これは昨年のマカヒキの2万6762票を大きく下回っている。また、日本ダービー(G1)を制して世代の頂点になったレイデオロも1万2666票に留まり、今年の3歳牡馬の不人気ぶりを如実に表す結果となった。
なお、先月の日本ダービーでも売上は前年比94%と大幅なダウン。入場者数に至っては晴天に恵まれたものの前年比89%と深刻な下落を示している。
無論、人気がないからといって、今年の3歳牡馬の実力がないと決めつけるのは早計だ。だが、少なくとも秋の菊花賞(G1)までには、新たなスター候補の台頭が望まれるのは間違いないだろう。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!