
キタサンブラック世代「超遅れてきた大物」がついに頭角現す! 「頂点」の意を持つ良血馬の現在地

夏競馬が開幕し、すでに新馬戦が開始されている。短距離王ロードカナロア産駒のステルヴィオ、欧州の超大物ノヴェリスト産駒のヴァイザーなどが相次いで勝利を収め、新しい時代の幕開けを思わせた。
だがそんな中、相次ぐ故障で実力を発揮できないでいた素質馬が、復活の狼煙をあげつつある。11日(日)の多摩川Sへの出走が予定されているキロハナ(牡5歳、栗東・池江泰寿)だ。
ハワイの言葉で、最高に優れた、頂点という意味合いを持つキロハナは、3冠牝馬・アパパネ、昨年のダービー馬・マカヒキなどハワイ由来の馬名をつけることで知られる金子真人馬主が所有する競走馬だ。父馬ディープインパクト、母馬ハウオリ、母父キングカメハメハという絵に描いたような良血として誕生した。
15年にデビューし、新馬戦、次走を快勝。春のクラシックの有力馬の1頭として数えられ、一部では『2歳世代の最強馬』とも呼ばれていた。しかし、前橈(とう)骨遠位端を骨折して三冠クラシックへの参戦は見送られてしまう。その後、復帰して神戸新聞杯(G2)に向かうも14着と惨敗。その後は休養をはさみ、500万下などのレースに出走するも実力を発揮できず、それどころか再度骨折するなどして、真価を見せられないでいた。
このまま忘れ去られるかと思われていたキロハナだが、今年の3月に4歳上500万下(芝・1800m)に突如エントリー。9カ月半ぶりの実戦にもかかわらず、直線に入ると軽くムチを入れられただけで先頭に進出。2着に2馬身差を付ける快勝を飾り、格の違いを見せつけた。
その1カ月後に今度は4歳上1000万下(芝・1600m)へ出走。レースでは中団で様子をうかがい、直線に入るやいなや一気呵成に仕掛け、そのままトップでゴール板を駆け抜けた。ゴール前で後続馬にやや差を詰められたものの、これは勝利を確信した鞍上の川田将雅騎手が若干追うのをやめていたためだと見られる。
PICK UP
Ranking
5:30更新武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】