ドウデュース半弟にキタサンブラック産駒、G1馬近親…新興一口クラブ「新規募集馬」豪華ラインナップも気になる昨今の不振

ダービー馬ドウデュースを所有するキーファーズ・松島正昭氏が一昨年、新たに設立した一口馬主クラブ「インゼルサラブレッドクラブ」が1日、2023年度の新規募集馬を発表した。
全20頭の中で最大の注目馬が、ダストアンドダイヤモンズの22(牡・父リアルスティール)であることは間違いない。なぜなら上記したドウデュースの半弟という超良血だからである。
兄に続き管理することになった友道康夫調教師は、ダストアンドダイヤモンズの22について「兄ドウデュースの1歳時とはタイプが違って、脚と胴の長い馬」「距離に関しても問題なく、1800~2000mくらいから始動させたいと考えています」などと、早くもクラシックを見据えたコメントを寄せている。
またインゼルの代表取締役である松島悠衣氏も「現役馬としてまだまだ活躍しているドウデュースに負けぬよう、クラシック戦線で活躍する姿を夢見ています」と話すなど、兄に引けを取らないほどの期待を抱いているようだ。
世代の頂点に立ったドウデュースと比べるのはもちろん、まだまだ早計だろう。ただ兄が5月生まれなのに対し、こちらは1月生まれ。約4ヶ月も早いだけに、より早い時期からの活躍が期待できるかもしれない。募集は来月2日から開始されるようだが、争奪戦は必至となりそうだ。
「ダストアンドダイヤモンズの22に次ぐ注目馬となると、ジンジャーミストの22(牡・父ゴールドドリーム)でしょうか。こちらは近親に大阪杯(G1)勝ち馬ポタジェや重賞4勝ルージュバックがいる良血で、この馬も友道調教師が管理する予定です。
牝馬ではエピファネイア産駒で、トロワゼトワルの妹となるセコンドピアットの22が最大の注目株となりそうです。他にもキタサンブラック産駒のプリュスの22や、新種牡馬ナダルの仔も控えているなど、今年のインゼルも本当に目移りするような豪華絢爛ラインナップですよ」(競馬誌ライター)
気になる昨今の不振…
そんな3世代目の募集馬も好評のインゼルサラブレッドクラブだが、実は今年に入り勝ち星が少々伸び悩んでいる。
昨年6月の2歳新馬戦でクリダームが武豊騎手を背に、クラブ初出走初勝利の快挙。馬主としてこの上ないスタートを切った。その後も着実に白星を積み重ね、現3歳世代はJRAで19頭中8頭も勝ち上がっている。今年も1月だけで2勝を挙げるなど、快調な滑り出しだった。
しかし、その後の白星は1つのみに留まっており、ここまでわずか3勝。昨年から年初にかけての勢いは鳴りを潜めてしまい、現在は23連敗を喫している。
「インゼルは初年度募集馬が半数近く勝ち上がったものの、実は2勝以上を挙げた馬はオーサムリザルト1頭のみなんですよ。また今年デビューの2世代目は、先週終了時点でまだ1頭も勝ち上がっていません。
ただ2歳世代のエース候補・カルデアなどは秋以降にデビュー予定。今週日曜の新潟でデビューを予定しているロクシアスも評判の高い1頭です。ここから好素材が続々とベールを脱ぎそうなだけに、巻き返しが十分期待できるのではないでしょうか」(同)
プロスポーツ界には「2年目のジンクス」という言葉もあるが、昨今のインゼルの不振もひょっとするとそれに当てはまっているのかもしれない。発表されたばかりで注目が集まる3世代目のためにも、そろそろ2世代目の初白星といきたいところだ。
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