
皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?

G1連続開催第2弾の大阪杯(G1)に加えて、日本から豪華メンバーが遠征するドバイワールドカップデー。春を迎え、いよいよ競馬が本格的に盛り上がってきたが、来週からは桜花賞(G1)、再来週から皐月賞(G1)と3歳クラシックも開幕の時を迎える。
その一方で、5月の日本ダービー(G1)を終えた翌週からは、早くも「2歳馬」の戦いが始まる。それは同時に、今年デビューを迎える新種牡馬たちの戦いの幕開けでもある。
日本ダービーと天皇賞・秋(G1)を勝利したレイデオロと、米国で2019年に年度代表馬に輝いたブリックスアンドモルタルの一騎打ちだと思われていた昨年。だが、2強を差し置いてスタートダッシュを決めたのは、スワーヴリチャードだった。
現役時代に大阪杯とジャパンC(G1)を制したスワーヴリチャードだったが、産駒のレガレイラが牡馬を相手にホープフルS(G1)を勝利。いきなりG1馬を輩出することとなっただけでなく、コラソンビートが京王杯2歳S(G2)をレコード勝ちするなど、大きく評価を上げた。
2024年の種付料は、前年200万円から7.5倍の大幅アップの1500万円。種牡馬界最高の舞台となる社台スタリオンステーションでも指折りの存在になっている。
そんな一発逆転を経て迎えた今年、新種牡馬の筆頭格はサートゥルナーリアだ。
2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
G1こそ2018年ホープフルS、翌19年の皐月賞の2勝だけだが、種牡馬サートゥルナーリアの最大の売りは、やはり母シーザリオの存在だろう。
史上初の日米オークス制覇という偉業を成し遂げたシーザリオは、母になっても大物を次々と輩出。特にシンボリクリスエス産駒のエピファネイアは、現在の種付料が1500万円と大成功を収めている。
血統的にロードカナロア産駒のサートゥルナーリアは、キングカメハメハ(ロードカナロアの父)産駒のリオンディーズと似ているが、こちらも現在種牡馬として絶好調だ。
テーオーロイヤルがダイヤモンドS(G3)と阪神大賞典(G2)を連勝して天皇賞・春(G1)の有力馬に躍り出れば、サンライズホークは交流重賞3連勝。他にもディオが2勝クラス、3勝クラス、東風S(L)を3連勝するなど、芝・ダート、距離を問わずに産駒が活躍している。スタート時点の種付料が600万円と、リオンディーズよりも優遇されているサートゥルナーリアだけに、いきなりの大物輩出も十分に期待できるだろう。
注目のサートゥルナーリア産駒を挙げるなら、まずはヴァルチャースター(牡2歳、栗東・池添学厩舎)が筆頭か。
母ハープスターは2014年の桜花賞馬だが、同年に凱旋門賞(仏G1)に挑戦するなど、その能力を非常に高く評価されていた存在。母になって、まだこれといった活躍馬が出ていないが、サートゥルナーリアとの配合では今流行りのサンデーサイレンス4×3が実現する。
曾祖母ベガを始めとする日本でも屈指の名牝系と、シーザリオ一族とのタッグが楽しみな存在だ。
バラ一族のブルーミングローズ(牝2歳、栗東・高野友和厩舎)も、スケールの大きさを感じさせる1頭だ。
名牝ローザネイから数多くの重賞馬を輩出しているバラ一族。スタニングローズが一昨年の秋華賞(G1)を勝利して久々の大物輩出に成功したが、本馬はその妹にあたる。こちらも父がキングカメハメハからサートゥルナーリアに替わって、サンデーサイレンス4×3のインブリードが発生。兄エピファネイアからもデアリングタクト、エフフォーリア、サークルオブライフ、アリストテレスといった成功パターンが出ているクロスだけに楽しみが膨らむ。
果たして、今年の新種牡馬はサートゥルナーリアが前評判通りの活躍を見せるのか、それとも第二のスワーヴリチャードのような下剋上が起こるのか。来年のクラシックへの戦いは、もう始まっている。
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