![GJ](/wp-content/themes/g-journal/pc/img/entry/icon-gj.png)
「53キロはNG」「2歳新馬も危ないから乗らない」関東の変わり者がマイスタイル?有力馬の騎乗機会も減少…「腕はあるのにもったいない」と惜しむ関係者も
![マイスタイルを貫く田辺騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20221023_tanabehironobu_167.jpeg)
今年の日本ダービー(G1)も終わり、先週から早くも2歳新馬戦がスタート。3歳世代は古馬との戦いが始まった。
毎年のことではあるが、1勝クラスでは圧倒的に3歳馬が優勢だった。4歳以上の古馬は約1年間、勝ち上がることが出来なかった訳で、伸びシロのある3歳馬に勝てなかったのも当然と言えば当然かもしれない。斤量差が3キロのアドバンテージも大きい。
手堅く星勘定をしたい騎手にとって、勝率の高い1勝クラスに出走する3歳馬の確保は重要なはずだが、意外にも「我関せずのマイスタイル」を貫いている騎手がいるという。
目の前の1勝にこだわらないスタイルを貫く理由とは?
「関東の田辺裕信騎手なんかはそうですね。噂によると数年前から2歳新馬は気性が若くて行儀の悪い馬も多くて危ないという理由で乗らなくなりましたね。それだけでなく、自身のパフォーマンスが落ちるからと53キロ以下の馬にも乗らなくなりました。
ですが、この時期の3歳牝馬の斤量は53キロのため、勝ち負けの期待が大きい有力馬にも乗れなくなってしまいます。実際、先週の開催でもクイーンC(G3)で4着に好走した実績があったお手馬のサクセスカラーは横山武史騎手に乗り替わり。順当に1勝クラスを勝ち上がっていました」(競馬記者)
そしてこれは3歳牝馬に限らず、2歳新馬でも影響が出ていた様子。土曜東京で1レースだけ行われた5Rのメイクデビュー東京で1番人気に支持されていたデバッグは、所属厩舎や馬主のラインを考えれば、田辺騎手でデビューの線もあったと考えられる。
結局、レースでは7着に敗れてしまったが、こちらもおそらく2歳新馬に乗らないという田辺騎手のスタイルも少なからず関係した可能性もありそうだ。結局、土曜4鞍、日曜2鞍の計6鞍しか騎乗機会はなかった。
例年通りなら8月くらいからは2歳新馬も乗ると考えられるのだが、近年は6月東京の2歳新馬は、かつてに比べて翌年のクラシックを意識した有力馬がデビューするケースも増えつつある。
実際、昨年の6月東京はシュトラウス、ボンドガール、ゴンバデカーブース、ダノンエアズロック、阪神ジュベナイルF(G1)を制したアスコリピチェーノらがデビュー勝ちを決めていた。
先述したサクセスカラーは田辺騎手のお手馬だったが、乗り替わって勝利を挙げた横山武騎手はリーディング上位の騎手。結果を出された以上、今後斤量的に乗れるようになったとしても手綱が戻ってこない可能性もあるだろう。
ベテランジョッキーなら乗鞍を制限するケースは珍しくないとはいえ、40歳の田辺騎手はまだまだ働き盛り。「目の前の1勝だけでなく、将来性のある馬たちと出会う機会を失っても我を貫く姿勢は感心しますが、せっかく腕があるのにもったいない……」と惜しむ関係者もいた。
PICK UP
Ranking
5:30更新【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦
競馬学校「主席」の“天才騎手”が存在感。田口貫太、小林美駒だけじゃない「上手くなる」第2の師匠とのコンビでトップジョッキー並みの結果
藤田晋オーナーに強力援軍!? 「チーム・スターズオンアース」で“周回遅れ”の初陣…シュヴァルグラン産駒は遅れてきた大器となれるか
- 今村聖奈、小林美駒、古川奈穂が戦線離脱…「新人女性騎手」にかかる期待 過怠金「計16万円」若手騎手が土日で4回の制裁! 2年目若手騎手「まるで宝くじ」と話題!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
- 「騎乗依頼を受けない」トップジョッキーやベテランも?JRAから来年は4週間の通達済み…「名ばかり」暑熱対策に中堅騎手が不満
- キャプテン渡辺「面白き新潟競馬」に秘策あり?「予想もクソもありません」アイビスサマーダッシュの予想は枠が出てから【徒然なる神のくず競馬トーク】
- C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか
- 永島まなみと「同期」の女性騎手が待望の戦線復帰!「かんちゃん帰ってくる頃には」今村聖奈も9月中にカムバックの可能性
- 武豊「マジック炸裂」も次走で鞍上問題発生!? 一撃“5億円”獲得「世代ナンバーワン牡馬」が参戦予定
関連記事
田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
イクイノックス世代の実力馬に「完全復活」の兆し! C.ルメールが騎乗したキタサンブラック産駒の大本命を一蹴…「これくらい走れていい」鞍上も納得
勝利濃厚から一転まさかの「アクシデント」で惜敗…田辺裕信「調教からあの動きはあった」、タイミング次第であわや「大惨事」にファンも冷や汗
昨年の菊花賞ジョッキーが「芸術的逃げ切り」でラスト1冠に急浮上!? 3馬身圧勝劇も思い出される昨年の大物キタサンブラック産駒
「騎乗馬未定」から逆転の日本ダービー(G1)滑り込み! 昨年3着・田辺裕信と4着・川田将雅が見せた手腕とプライド