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勝利濃厚から一転まさかの「アクシデント」で惜敗…田辺裕信「調教からあの動きはあった」、タイミング次第であわや「大惨事」にファンも冷や汗

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勝利濃厚から一転まさかの「アクシデント」で惜敗…田辺裕信「調教からあの動きはあった」、タイミング次第であわや「大惨事」にファンも冷や汗の画像1

 あやうく大惨事になるところだった。

 15日、東京競馬場の4Rに行われた2歳新馬戦(ダート1600m)は、2番人気のミッキーファイトが直線差し切って優勝した。

 スタートこそあまり速くなかったものの、最後の直線ではメンバー最速となる上がり3ハロン37秒2をマーク。手綱を取った津村明秀騎手はレース後、「この馬場でよく届いてくれたと思います」と最後まで脚を伸ばしたパートナーを褒め称えた。

 兄にはチャンピオンズC(G1)を勝ったジュンライトボルトや、中京記念(G3)勝ちのグルーヴィットがいる良血。今回はダートだったが、芝ダート兼用の血統でもあるだけに、これから両路線で面白い1頭になりそうである。

 ただ、今回のレースで勝ったミッキーファイトよりも悪い意味で目立ってしまったのが、2着に敗れたセントラルヴァレー(牡2歳、美浦・栗田徹厩舎)と田辺裕信騎手のコンビだろう。

 同馬は山口功一郎オーナーの所有馬で、美浦の栗田厩舎が管理。鞍上が田辺騎手ということで、南部杯(G1)連覇など重賞4勝を挙げたアルクトスと全く同じタッグとなる。「まだ幼い面は残るけど、いいスピードを持っている」と栗田師も期待を込めてデビュー戦に送り出していた。

 レースでは3、4番手の外目を追走。手応えよく4コーナーを回って直線を向き、田辺騎手のゴーサインが出ると力強く脚を伸ばす。残り200mを切って完全に抜け出したことで、このまま押し切ると見ていたファンの誰もが思ったに違いない。

 しかし、ゴール寸前で急に外側へ大きくヨレて、まさかの急ブレーキ……。その隙にミッキーファイトに内をすくわれ、最後はクビ差だけ先着を許してしまった。ほんの数秒前まで勝利濃厚だったのが一転、白星がスルリと逃げてしまった格好だ。

タイミング次第であわや「大惨事」にファンも冷や汗

「あのままセントラルヴァレーが押し切るかと思って見ていたのですが、まさかのアクシデントでした。その後パトロールビデオを確認してみましたが、どうやら同馬は鞍上の左ステッキに過剰に反応してしまったように見えましたね。

ちなみにセントラルヴァレーがヨレた先にはミッキーファイトが勢いよく伸びてきていたため、タイミング次第ではあやうく激突してしまうところでした。何とか接触は避けられたことで両陣営も胸をなで下ろしたでしょう」(競馬誌ライター)

 ライターが話した通り、パトロールビデオを見ると確かに2頭はぶつかる寸前であった。そのためレース後にはSNSやネットの掲示板などにも「大事故にならなくてよかった」「一瞬ヒヤリとしたわ」「田辺騎手もよく落馬しなかったな」といった安堵の声が多く寄せられている。

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田辺裕信騎手 撮影:Ruriko.I

 ちなみにレース後の田辺騎手は「調教でもあのような動きはありました」と話しており、実際の競馬でも気をつけていたようだが、最後の最後に悪癖が露呈してしまったようだ。なおセントラルヴァレーには平地調教再審査、田辺騎手には過怠金1万円がレース後に課せられている。

 悔いの残るデビュー戦となってしまったセントラルヴァレーだが、実力を示したことも確か。未勝利クラスでは力が上と思われるだけに、次はスムーズな競馬で本領発揮に期待したい。

GJ 編集部

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