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福永祐一絶賛「未完の大器」近親はダービー馬と同配合!「能力は高いですよ」期待の好素材がスピードの違いでデビューV
![ヴーレヴーに騎乗した浜中俊騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20231022_hamanakasuguru_363.jpeg)
ヴーレヴーがスピードの違いでデビューV!
開幕2週目を迎えた今年の函館競馬。15日、5Rに行われた牝馬限定の2歳新馬戦(芝1200m)は、浜中俊騎手の2番人気ヴーレヴー(牝2歳、栗東・武幸四郎厩舎)が逃げ切って優勝した。
「スタートはまずまずでした。二の脚で勢いをつけると速かったのでハナへ行きました」
浜中騎手がそう振り返った、7頭立ての一戦。ヴーレヴーは2枠2番のスタートから先頭に立つと、そのまま後続を3~4馬身突き放しての逃げ。前半600mを34秒1で通過すると、行きっぷりよく4コーナーを回って最後の直線に入った。
2番手グループにいた1番人気ドゥアムールやラピッドグロウスが追ってくるも、差を詰めさせず。ゴール前ではチギリが外から脚を伸ばしてきたが、1馬身半のセーフティーリードを保ったままゴールを駆け抜けた。
血統的にも魅力を秘める1頭
「ここではスピードが一枚抜けていた印象です。ヴーレヴーは近親に、度重なる故障によりわずか5戦(4勝)で引退するも、主戦の福永祐一騎手(現調教師)が『規格外の馬だった』『エンジンの性能に関してはピカイチでした』と絶賛していた未完の大器シルバーステートがいる血統になります。
本馬は一昨年のセレクトセールにおいて税込み4290万円で取引されており、陣営も戦前から『いいモノをもっている』『古馬のように落ち着いている』と期待を寄せていました。人気こそドゥアムールに譲りましたが、まずは順当勝ちでしょう」(競馬記者)
ヴーレヴーの一族には他にも、スプリングS(G2)を勝ち2021年の牡馬クラシック三冠を皆勤したヴィクティファルス、京都記念(G2)の勝ち馬で2005年の皐月賞(G1)ではディープインパクトの2着に入ったシックスセンスといった活躍馬や、デビュー戦で後のダービー馬ワグネリアンとハナ差の接戦を演じた現役種牡馬ヘンリーバローズなどがいる。
また、ヴーレヴーは父サトノクラウン×母父マンハッタンカフェという血統構成だが、これは昨年の日本ダービー(G1)を優勝し、同年の最優秀3歳牡馬にも選出されたタスティエーラと同じ配合でもある。
レース後のSNSやネット掲示板にも「血統的に気になってたから無事勝利できて良かった」「タスティエーラ配合にシルヴァースカヤ牝系のスピード」「もう少し長いほうが良いかと思ったら能力で押し切りましたね」など、初戦白星やこの血統に期待する声が寄せられていた。
「能力は高いですよ」
レース後には浜中騎手もヴーレヴーをそう高評価するコメントを残した。今回はスプリント戦だったが、一族や同配合のタスティエーラは中長距離で活躍している。血統的な魅力がたっぷりと詰まったヴーレヴーの今後の走りに注目だ。
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