
M.デムーロ「ワースト記録更新」の危機!? 8ヶ月ぶり重賞1番人気も捲り不発で大敗…JRA所属以降で「最低ペース」の低空飛行

1番人気サトノシュトラーセとM.デムーロ騎手のコンビは9着
6番人気オフトレイルが優勝した今年のラジオNIKKEI賞(G3)。1番人気に推されていたサトノシュトラーセ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)とM.デムーロ騎手のコンビは、期待に応えられず12頭立ての9着に敗れた。
サトノシュトラーセはここまで6戦2勝という成績。昨年の京都2歳S(G3)では、後に日本ダービー(G1)を制するダノンデサイルに先着して3着に善戦。前走の青葉賞(G2)でも0秒2差の4着に好走しており、ここで重賞初勝利が期待された。
道中は後方2番手を進むと、前半1000m通過が58秒4という速い流れだったものの、3コーナー手前から捲るように進出を試みる。しかし最後の直線を待たずして手応えが怪しくなり、1着馬から1秒以上離されてフィニッシュ。デムーロ騎手はレース後「小回りは良くないようです」と敗戦を振り返った。
また、そのデムーロ騎手自身もこの週は土日ともに福島で計11鞍に騎乗するも全敗。4月以降わずか4勝と低空飛行が続いている。
このままだとワースト記録更新も…
デムーロ騎手は今年1月、鎖骨の手術を予定しイタリアに一時帰国していたこともあり、本格的な騎乗は2月からスタートさせた。同月は4勝だったが、3月には倍の8勝をマーク。コスモキュランダとのコンビで弥生賞ディープインパクト記念(G2)を制し、フィリーズレビュー(G2)でも12番人気セシリエプラージュを3着に持ってくるなど好調が目立っていた。
しかしそこから一転、4月と5月はともに1勝ずつ。G1シリーズでもサンライズアースと挑んだ皐月賞(G1)では、前走でコンビを組んでいたコスモキュランダに先着を許してしまい、コスモキュランダとともに臨んだダービーでは逆にサンライズアースに先着されるなど、もどかしい結果となっていた。
今回、サトノシュトラーセと臨んだラジオNIKKEI賞は、昨年11月のみやこS(G3)以来、約8ヶ月ぶりとなる重賞1番人気馬の騎乗。4月以降の4勝がすべて平場の未勝利戦だったデムーロ騎手としても、久々の特別戦白星を重賞で挙げるチャンスだった。
「デムーロ騎手は先週終了時点で16勝を挙げており、上半期と同じペースで下半期を勝利した場合、単純計算で年間32勝ペース。JRAの通年免許を取得した2015年以降のワーストは昨年の44勝でしたが、このままだと更新してしまう可能性も出てきました。
2017年にはG1・6勝を含め年間171勝をマークし、同時期に通年免許を取得したC.ルメール騎手とともに大旋風を巻き起こしていました。当時の活躍を考えると昨今はかなり寂しい成績といえます」(競馬記者)
ちなみにその“同期”ともいえるルメール騎手は現在、デムーロ騎手の5倍以上となる85勝を挙げて全国リーディングに君臨。先週からリフレッシュ休養に入っており、今後に向けて英気を養っている。
ただ、ゾーンに突入した際のデムーロ騎手の凄さは、誰もが認めるところ。夏競馬はまだまだ始まったばかり。再浮上のきっかけを掴むことができるだろうか。
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