七夕賞の「枠連7-7」は本当に来たことがあるのか?毎年売れるサイン馬券の真相に迫る…今年オススメの「絶好枠」はこれだ!
7日の日曜福島では、芝2000mのハンデ重賞・七夕賞(G3)が行われる。トップクラスの多くが休養する夏のローカル重賞とあって、決してメンバーレベルが高い訳ではないものの、実力拮抗で難解なレースとなるのがお約束だ。
下馬評ではレッドラディエンスとキングズパレスに人気が集まりそうだが、波乱の起きすいレースだけに予想は困難を極めるだろう。
その一方、七夕賞といえば7月7日の七夕にちなんだレース名でもあり、年によっては同じ日にレースが行われたこともあった。そういったこともあり、数字の「7」を意識する競馬ファンも多い。実際、馬連やワイドの7番絡み、枠連の7-7(ゾロ目)を遊び半分で購入したことのある方もいるのではないか。
そこで今回は、つい買いたくなる七夕賞の7にちなんだ馬券の結果を追ってみたい。対象はJRA-VANが提供している1986年以降とした。40年近いサンプルがあれば、一応の説得力を持つはずだ。
まずはオーソドックスに7番から確認したところ、過去38年の開催があったにもかかわらず、わずか1勝しか挙げていなかったことは驚きだ。
7番枠だった馬の成績
7番【1.4.6. 27/38】 勝率2.6%、連対率13.2%、複勝率28.9%
1勝ではあるものの、2着3着に関しては悪くない成績を残しており、単勝ではなく複勝ならあり。ちなみに最多勝は【6.4.1.27/38】の好成績を残した4番。単勝なら7番よりも4番がオススメとなりそうだ。
次にサイン馬券でも注目の7番枠を調べてみたのだが、こちらは思いのほか好成績を残していた。
7枠に入った馬の成績
7枠【8.5.3.60/76】 勝率10.5%、連対率17.1%、複勝率21.1%
外枠の場合は複数の馬が入るケースも多いため、全体数では内枠に比べて若干有利なことは確かだが、それでも最多8勝なら好成績といっていい。2番目は2枠の【7.4.1.48/60】で3番目は8枠の【6.5.5.62/78】と続いた。
そして最後に紹介するのが、サイン馬券の「枠連7-7(ゾロ目)」。
来そうで来ないこの「枠連7-7」なのだが、実は一度だけ出現していた。それはデータ上で最も古い86年の七夕賞。優勝したのは7枠11番のサクラトウコウ、2着に7枠10番のダイヤモンドラーンが入り、見事「枠連7-7(ゾロ目)」が成立していた。サクラトウコウの名前を見て天皇賞・秋(G1)を制したネーハイシーザーや毎日王冠(G2)で大波乱を演出したスガノオージがすぐに思い浮かぶ人は、なかなかの競馬通かもしれない。
また、過去のデータを調べている内に少し面白いことも発見したので、ついでに紹介しておきたい。
先述した86年から95年の10年間は、確かに7枠の馬が好走するケースが非常に多かったのである。この期間のみで抽出すると7枠は【5.3.0.12.20】で勝率25.0%、連対率40.0%、複勝率40.0%のハイアベレージをマークしていたことが分かる。そういう意味では、当時の七夕賞なら7枠が好相性という説にも説得力があったのではないか。
しかし、残念ながら過去10年の傾向では6枠、8枠、2枠が優勢。7枠の馬は20年のブラヴァスが2着に入ったのみで、それ以外の馬はすべて馬券圏外に敗れている。
結論としては近年の傾向を踏まえた場合、7枠よりも6枠や8枠の馬を狙うのがベターといえそうだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
【七夕賞】29年前にリリースされた「名曲」と大器晩成フジヤマケンザンの記憶。今年の狙い目は「2戦2勝」のコース巧者【東大式必勝馬券予想】
「未来のダート王候補」デシエルト復帰は秋!? イクイノックス、ジャスティンパレスら次々快挙…七夕賞(G3)制覇セイウンハーデスは16番目
現役最強イクイノックスと「酷似」、4連勝中バトルボーンに匹敵する最注目の「上がり馬」とは
【七夕賞】ツインターボの再来?西山オーナー期待のセイウンハーデスに勝機。4連勝中バトルボーン鞍上はルメールから“福島マスター”津村で福島重賞コンプリートか…
武豊や川田将雅も「手が届いていない」偉業にリーチ! 裏街道を歩んだ「天才肌」が挑む、前人未到の大記録