武豊、福永祐一厩舎所属「良血牝馬」とのコンビ結成は幻に? NHKマイルC3番人気馬と日程がバッティング
数年前から夏競馬の拠点を北海道に置いている武豊騎手。6週にわたる函館開催に続き、今月20日に開幕する札幌開催にもほぼフル参戦する見込みだ。
その函館開催では、横山武史騎手ら若手に交じって白熱のリーディング争いを展開中。7日はプロキオンS(G3)でヤマニンウルスに騎乗するため、いったん北海道を離れるが、最終週まで盛り上げてほしいところ。自身の口から函館リーディングを意識するコメントもたびたび出ており、楽しみは尽きない。
そんな武騎手がこの夏初めて函館を離れたのが、2週前の宝塚記念(G1)当日だった。もちろんドウデュースに騎乗するため、京都競馬場に参戦していたのだが、同日の5R・2歳新馬も楽しみにしていたはずだ。
同レースでは、騎手として長年しのぎを削った福永祐一調教師が手掛けるルージュレアリーズ(牝2歳、栗東・福永祐一厩舎)に騎乗を予定していた。
祖母が女傑エアグルーヴという超がつく良血馬のルージュレアリーズだが、レースに向けた最終追い切り後に跛行を発症。デビュー戦は直前で無念の回避となってしまった。
「川田将雅騎手騎乗のエリキングが快勝したレースですね。2着に入ったサラコスティも含めて好メンバーがそろった一戦でした。ルージュレアリーズも出走していれば、上位人気に支持されていたと思います。
残念ながらデビュー戦は回避となってしまいましたが、早期治療の甲斐もあって、大事には至りませんでした。1週間も経たないうちに放牧先のノーザンファームしがらきで乗り出しているようですよ」(競馬記者)
武豊騎手とのコンビ結成は幻に?
そしてルージュレアリーズにとって仕切り直しのデビュー戦が早くも決まったという。
「今月28日の新潟芝1600mの2歳新馬に向けて調整を進めていくようです。420kg台の小柄な牝馬だけに新潟への輸送はやや心配ですが、直線が長く軽い芝はいかにもマッチしそう。ただ、鞍上は現時点で未定となっており、武騎手とのコンビは幻となりそうです」(同)
冒頭でも触れた通り、今夏も基本的に北海道で騎乗している武騎手。ルージュレアリーズが出走予定の28日は、札幌のクイーンS(G3)にボンドガールで参戦を予定している。
武騎手とボンドガールは4月のニュージーランドT(G2)で初コンビを結成。2着に入り、NHKマイルC(G1)の優先出走権を獲得。本番でも3番人気に推された。しかし、最後の直線で行き場をなくす致命的な不利もあって17着に惨敗している。
ただ、ルージュレアリーズも福永厩舎の馬だけに、いずれ騎乗する機会が巡ってきてもおかしくない。まずはルージュレアリーズが初陣を飾れるかに注目だ。
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