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武豊「16戦1勝」でもノットゥルノで存在感!ボンドガールは不完全燃焼も…藤岡康太のバトン引き継ぐナミュールとリベンジへ
![土日で16鞍に騎乗した武豊騎手 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2030/10/Ruriko.I_20240407_takeyutaka_315.jpeg)
先週末は土曜京都で9鞍、日曜東京で7鞍の計16鞍に騎乗した武豊騎手。騎乗馬の質も16頭中13頭が3番人気以内と悪くなかったものの、その内訳は1番人気で3戦全敗、2番人気で2着3回、3番人気で1勝に終わった。
今年初となる土日16鞍ということで注目を集めたが、1勝に終わったことは寂しい限り。日曜東京のNHKマイルC(G1)には、3番人気ボンドガールとのコンビで挑んだが、勝負どころで内側へ斜行したマスクオールウィンとアスコリピチェーノから不利を受けて万事休す。これにはさしものレジェンドも「アンラッキーだったね」とコメントするしかなかった。
致命的不利受けたボンドガールはまさかの不完全燃焼
![ボンドガールはまさかの不完全燃焼 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230604_bondogaaru_15.jpeg)
ボンドガール陣営としても桜花賞(G1)に出られず、替わりに使ったニュージーランドT(G2)を2着に敗れ、藤田晋オーナーのJRA・G1初勝利もかかっていたが、インで脚を溜めて抜け出しを狙ったタイミングだっただけに、痛恨の不利を受けてしまった。
これには武豊騎手自身だけでなく、ボンドガールを応援したファンも不完全燃焼の結果だった訳だが、それだけで終わらないところもまたレジェンドがレジェンドたる所以。中央開催では精彩を欠いたが、ゴールデンウィーク最終日となった6日に行われた名古屋競馬場の名古屋グランプリ(G2)でしっかりと存在感を発揮した。
コンビを組んだのは主戦を任されているノットゥルノ(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)。3番人気に推された前走の川崎記念(G1)を6着に敗れていたが、ここでは役者が違うと言わんばかりに8馬身差の大楽勝を決めた。
12頭立てで争われたダート2100m戦。10番枠からハナを主張したノットゥルノは速い流れでも気分よく飛ばしてマイペースの一人旅に持ち込む。後続馬の隊列が落ち着いた頃には2番手キリンジ、3番手ヒロイックテイルと大きな差が開き、最終コーナーを迎えたタイミングでも手応えは十分。最終的に3番手と2番手が替わったのみで、ノットゥルノと武豊騎手は悠々とゴール。時計の出にくい良のダートながら、2分10秒9という驚異的なレコードで駆け抜けていた。
レース後のコメントで「スタートが良ければ先手を取りたいなと思っていました」と振り返ったレジェンドだが、「思っていたよりはペースが速かったのですが、気分よく走っていたので良い感じだな」と馬の行く気に任せたレース運びはさすがだ。武豊騎手にとっても2002年アッパレアッパレ以来の2勝目となった。左回りが苦手のパートナーが狙う次の舞台は帝王賞(G1、6月26日・大井競馬場)が最有力か。
![昨年7着のリベンジ期すナミュール 撮影:Ruriko.I](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20230604_namyuuru_141.jpeg)
ボンドガールで不完全燃焼に終わったリベンジを期す今週末は、ヴィクトリアマイル(G1)でナミュールとのコンビが決まっている武豊騎手。パートナーは昨年のマイルCS(G1)を故・藤岡康太騎手が勝利に導いた馬でもある。同騎手が稽古をつけていたジャスティンミラノが皐月賞(G1)を制したように、勝利の背中を押してくれるかもしれない。
ウオッカに騎乗して7馬身差で楽勝した2009年に続くレジェンドの2勝目に期待だ。
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