【中京記念】名前負けせず“嵐”を呼んだ個性派の記憶、ソングライン&シュネルマイスター撃破の「実績馬」は負けられない一戦?【東大式必勝馬券予想】
今週末は中京記念(G3)。現地観戦で尾張の味めぐりでも楽しむか……と思いきや、小倉開催じゃないか!飛行機のマイレージ無料券は夏休みでまず取れないし夜行バスの13時間も体にこたえる。そこで新幹線に乗って小倉に行くつもりで品川から1駅で下車、「WINS新横浜」で楽しむことにしよう。
徒歩5分と駅近で広々としていて過ごしやすく、そして真裏に建つのが「新横浜ラーメン博物館」。館内には日本中の名店が軒を並べるが、ここでご注意。昼休みに行っても各店長蛇の列で1時間待ちが当たり前。味楽(北海道・利尻島)や龍上海(山形・赤湯)などの人気店を目指す人は第2レースをあきらめ開館の10:30に速攻駆けつけるのをお勧めする。
それでも15分は並ぶがスマホ観戦で勝負もできる。美味を堪能して競馬ではオケラになったら、帰りは昨年開通した東急新横浜線に乗れば渋谷・池袋・四ツ谷など都心の駅へは一本で帰れる。皆様も夏休みのプチ旅、いかがでしょうか?
閑話休題、21日は小倉競馬場でハンデ重賞・第72回中京記念(芝1800m)が行われる。第1回は天皇賞・春を勝った名牝レダ、1969年にはダービー馬タニノハローモアが芝でもダートでもない“砂馬場”も問題にせず勝利し、以降もオサイチジョージ、レッツゴーターキン、エリモエクセル、ツルマルボーイらG1馬が名を連ねる伝統の重賞。
“嵐”を呼んだ個性派の記憶
思い出の1頭は1993年優勝のアラシ。格好いい命名だがアイドルグループ「嵐」のデビューは6年後で、おそらく同馬の生年に大ヒットした工藤静香「嵐の素顔」から想起されたのだと思う。1989年生まれの彼は、気性難からかデビュー前に去勢され当時の人気漫画『馬なり1ハロン劇場』(双葉社)で「とっちゃったアラシ!」とネタにされたほど。1991年無事デビューし3、2、1、1着。年明けのシンザン記念(G3)で2着に入りオープン馬となる。
だが騙馬ゆえクラシックの出走権はなく出られるレースを重ね11月の福島記念(G3)で重賞初制覇。翌年4歳(馬齢は現呼称)の3戦目に選んだのが当時芝2000mで3月に施行されていた中京記念(G3)で今年と同じく小倉競馬場での変則開催だった。1番人気は前々年の神戸新聞杯(G2)を勝って菊花賞(G1)にも出走(12着)し1年間の休養明け4戦目のロングタイトル。2番人気は前走・小倉大賞典(G3)7着の前は3連勝のメイショウレグナム。アラシは4番人気で16頭のゲートは開く。
良の発表ながら連続開催で芝なのに砂ぼこりが舞う荒れた馬場、各馬銘々のコース取りで横に長い隊列となりハナを奪ったのはネーハイエンペラー。アラシは3番人気メイキングテシオとともに中団を進む。1000m1分2秒6の緩いペースを悟ったか、早くも3、4コーナー中間で「内からアラシ!」の実況とともに先頭へ。直線ではコース中央を選び内で粘る前々年のダート王ナリタハヤブサをクビ差振り切り「アラシだ!アラシだ!」(実況)2個目の重賞をゲットした。
その後、中央では勝てずじまいも「嵐」の文字が大きく描かれた派手なメンコとその名から人気者となり、宝塚記念(G1)にもファン投票で2度出走。メジロマックイーンやビワハヤヒデの脇役となり、晩年は地方・金沢に転籍し6戦1勝、通算29戦5勝でターフを去った。名前負けせず嵐を呼んだ名馬として諸氏も記憶されたい。
この辺で「東大馬券王の大よそー」に移ろう。
2012年からサマーマイルシリーズに指定されているが、今年は小倉で1800mだ!同距離の毎日王冠(G2)でソングライン&シュネルマイスターのG1馬2騎を破ったエルトンバローズが「こんなところで負けてられない」か。前走、安田記念(G1)8着は出遅れたせいと思いたいが、こんなところで負けるのも夏競馬。小倉大賞典を勝ったエピファニー、連勝中のセオの3頭を頭に2、3着は小倉3戦3勝の巧者二ホンピロキーフ1頭だけマークの3連単フォーメーションで大きく勝負しよう。
と書いたところでお詫びですが、宝塚記念のブローザホーン以来、オフトレイル、レッドラディエンス、ホウオウビスケッツと拙稿の2着推しが4週連続で勝ってしまった(涙)。1頭軸3連複も忘れずに押さえておこう。函館記念(G3)なんて3連複で12万円ですぜ。
そして大儲けして来月の小倉記念(G3)こそ九州まで遠征するぞ!と意気込んでいたら今年は中京開催だった!!♪中京が小倉で小倉が中京、ややこし、ややこし、あ~ややこし(by笠置シヅ子)。(一部敬称略)
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