藤田菜七子「関東名門」と初タッグ結成! 近親にクラシックホースを持つ良血、26歳ラストウィークに白星なるか
先月、JRA職員との結婚を発表した藤田菜七子騎手。ひなまつりの川崎競馬場でデビューした日が、8年以上も前のことというのだから月日が経つのはあっという間だ。
先週末はマウンテンムスメとのコンビでアイビスサマーダッシュ(G3)に臨み、今年初めて重賞に騎乗したものの11着。惜しくも結果は残せなかったが、週中には美浦トレセンで行われたイベント「夏休みキッズチャレンジ!馬のお仕事を体験してみよう」に参加。中学生に木馬指導をするなど、結婚後も充実した日々を送っているようだ。
また、藤田騎手は今月9日に27回目の誕生日を迎える。そのため今週末が26歳ラストの競馬となる。土日ともに新潟競馬場で計4鞍に騎乗する予定だ。
2場開催ということもあり、頭数的にはやや寂しいようにも思えるが、日曜5Rでコンビを組む予定のモンタンヴェール(牝3歳、美浦・堀宣行厩舎)は、一際目を引く1頭といっていいかもしれない。
なぜなら、同馬を管理する堀厩舎とはデビュー以来、初めてタッグを組むこととなるからだ。
藤田菜七子「関東名門」と初タッグ結成!
堀厩舎といえば、これまでドゥラメンテやモーリス、サトノクラウンといった名馬を手掛け、2015年には全国リーディングトレーナーに輝いたトップトレーナーの1人。今年も先週終了時点で34勝をマークし、調教師リーディングの首位に君臨している。
そんな名門厩舎から藤田騎手が依頼を受けたモンタンヴェールは、ブリックスアンドモルタル産駒で祖母にG1馬スキーパラダイスがいる良血。近親にも皐月賞馬のキャプテントゥーレや重賞ウイナーのエアトゥーレにシルヴァーソニックなど活躍馬がズラリと並ぶ。
デビュー戦はJ.モレイラ騎手とのコンビで4番人気に推されたものの、スタートで大きく出遅れてしまい8着。それでも最後の直線は上がり2位の末脚で差を詰めていたのだから、地力を秘めていることは間違いない。
馬体重が410キロ台と小柄な牝馬だけに、負担重量2キロ減が利く藤田騎手へのスイッチはプラスに出るはず。あとは初戦で遅れたゲートさえ上手く決めることができれば、藤田騎手の立ち回り次第では白星が見えてくるだろう。
また、モンタンヴェール以外にも、日曜8Rでコンビを組むヴァンデストは前走で2着に好走。こちらもチャンスは十分だ。
女性騎手ブームのパイオニア的存在として活躍し、プライベートでも幸せをつかんだ藤田騎手。いい形で26歳を締めくくってくれることに期待だ。
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