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「勝つ自信がありました」菊花賞馬近親が連勝でラスト一冠に名乗り! 重賞好走馬をねじ伏せた末脚を川田将雅も称賛

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オールセインツに騎乗した坂井瑠星騎手 撮影:Ruriko.I
オールセインツに騎乗した坂井瑠星騎手 撮影:Ruriko.I

 3日、新潟11Rに行われた月岡温泉特別(2勝クラス、芝2000m)は2番人気オールセインツ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。好位追走から残り100m付近で抜け出し、最後は2着馬をクビ差で退けた。

「いつもより良いポジションを取れたのが良かったです」

 オールセインツには今回が初騎乗だった坂井瑠星騎手がそう振り返った一戦。同馬はここ2戦で後方からのレースだったが、この日はスタートを決めると道中4番手を追走。1000m通過は1分4秒6と超のつくスローだったものの、スムーズに折り合い最後の直線に入る。

 各馬が末脚を温存できる流れだったこともあり、レース全体の上がり3ハロンが32秒6という究極の切れ味勝負となったが、オールセインツは馬場の真ん中から力強く抜け出すと1勝クラスからの2連勝を決めた。

川田将雅騎手もオールセインツの末脚を称賛

「逃げ先行馬がそのまま押し切ってもおかしくない流れでしたが、オールセインツは上がり3ハロン32秒3という極限といってもいい切れ味を披露。前にいた古馬2頭をねじ伏せるように差し切りました。

2着のウインオーディンは新潟2歳S(G3)2着の実績を持つ馬ですが、騎乗していた川田将雅騎手もレース後『最後までしっかり脚を使えましたが、勝ち馬の方がひとつより良い脚が使えた』と、オールセインツの末脚を褒め称えていましたね」(競馬記者)

 これで4戦3勝となったキズナ産駒のオールセインツは、一昨年のセレクトセールにおいて9020万円(税込)で取引されており、もともと期待の高かった1頭。デビューが今年3月と遅くなり、春クラシックには間に合わなかったものの、この勝利で菊花賞(G1)路線に名乗りを上げた。

 血統的にも母エアシンフォニーは秋華賞馬エアメサイアの妹という良血。近親には今年の大阪杯(G1)を勝ったベラジオオペラや、2000年の菊花賞を制したエアシャカールが名を連ねているのだから、ラスト一冠に駒を進めてきたら面白い存在になりそうだ。

 レース後、騎乗した坂井騎手は「スローのヨーイドンで勝つ自信がありました」と満足げに振り返り「まだ伸びしろのある良い馬です」と、さらに上積みが期待できることを話した。

 管理する友道厩舎は同じキズナ産駒のジャスティンミラノで今年の皐月賞(G1)を制したが、同馬は菊花賞をパスして天皇賞・秋(G1)に進むことを発表済み。クラシック最終戦はこのキズナ産駒で挑むことになるかもしれない。

GJ 編集部

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