「第2のタイトルホルダー候補」にソダシ超えの大器、若武者大絶賛の逸材…来年のクラシック候補3頭が「命日」に激突

11日のコスモス賞(OP)でハナを奪い、7馬身差の圧勝劇を決めたアスクシュタイン(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)。レース後には管理する藤原調教師から、次は31日に開催される札幌2歳S(G3)へ向かうことが発表された。
同馬は現役時代に皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を制し、2021年に惜しくも他界した種牡馬ドゥラメンテのラストクロップ。無傷の2連勝を飾った後には、同じ父を持つことからか「第2のタイトルホルダー候補」と期待する声も聞かれていた。
ただ、そんな大物候補のアスクシュタインでも一筋縄ではいきそうにない相手が、次の札幌2歳Sに参戦を予定している。それがキングスコール(牡2歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
ドゥラメンテ産駒の大物候補が札幌2歳Sで激突
キングスコールもアスクシュタインと同じドゥラメンテ産駒。デビュー戦となった先月21日の札幌1800mでは、3コーナー先頭から最後の直線でも後続を突き放し3馬身差の圧勝。勝ちタイムの1分47秒8はレコードであり、G1・3勝馬ソダシが保持していた従来の記録を0秒4も更新したクラシック候補の1頭だ。
管理する矢作調教師も「勝ってくれて良かったですし、能力が高い馬です」と素質を絶賛。そして先日、同馬を所有するDMMドリームクラブが引き続き藤岡佑介騎手とのコンビで札幌2歳Sに進むことを正式発表している。
また、札幌2歳Sに出走してきそうなドゥラメンテ産駒はこの2頭だけではない。先月28日の新馬戦を勝利し、手綱を取った佐々木大輔騎手が「言うことがない」と絶賛していたファイアンクランツ(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)も、所有するサンデーレーシングがレース後、状態次第で札幌2歳Sに向かうことを発表済みである。
「このまま何事もなければドゥラメンテのラストクロップであり、大物候補の3頭が札幌2歳Sで早くも激突することになりそうです。同レースといえばダービー馬のロジユニヴァースや一昨年の皐月賞馬ジオグリフを輩出しており、来春のクラシックを占う意味でも見逃せない一戦になるでしょう。
ちなみに、今年の札幌2歳Sが行われる8月31日ですが、この日は3年前にこの世を去ったドゥラメンテの命日でもあるんですよ」(競馬記者)
クラシックまたは競馬の醍醐味の1つといえば、各路線から進んできた有力馬たちが大舞台で初対決し白黒をつけるところにある。そのためビッグレースを待たずして激突し黒星がついてしまうことは、ファン目線で考えると少々もったいない気もしてしまう。
ただ、自身の命日に子どもたちが大舞台を目指してしのぎを削り合うことは、天国にいるドゥラメンテにとっては何より幸せなことかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 武豊が「告白」宝塚記念(G1)キタサンブラック大敗劇で「最大の敗因」とされるサトノクラウンの”荒技”の影響……凱旋門賞消滅への思いと「雪辱の秋」へ<2>
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- M.デムーロ「干され疑惑」に元JRA藤田伸二氏が反論!? 「ミルコは超絶上手いよ!」悩めるイタリアン不振最大の理由は「○○」にある?
関連記事

7馬身圧勝アスクシュタイン&評判馬クロワデュノール「絶好調」北村友一が武豊にそっくり!? 昨年、G1完全制覇を見据えたレジェンドが味わった現実

種牡馬ドゥラメンテ「最終世代」が2歳戦初白星! 荒削りながら逃走劇を決めた「一番星」に期待する声

「生粋のドゥラメンテ2世」がグランプリホース妹を撃破のデビュー勝ち!「言うことがない」3年目佐々木大輔に巡ってきた大きなチャンス

ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ

「ドゥラメンテ×フランケル」良血2歳馬がレコードV!パドックで放馬もなんの「矢作厩舎×DMMドリームクラブ」から新たな大物候補が誕生
















