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角田大河、今村聖奈世代から勢力図一変!ブレイク中の若手を東西の大物調教師が強力バックアップ

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佐々木大輔騎手 撮影:Ruriko.I
佐々木大輔騎手 撮影:Ruriko.I

 乗れている若手騎手といえば、早々と頭角を現した田口貫太、先日に初重賞勝ちを決めた永島まなみ、穴党から熱烈な支持を受ける原優介や永野猛蔵らもいるが、現在突出した存在感を発揮しているのが佐々木大輔だ。

 ブレイク中の注目株は角田大河騎手や今村聖奈騎手らと同期。当時はデビュー当日に2連勝した角田河騎手や重賞初騎乗初勝利を演じた今村騎手の影に隠れていたものの、西塚洸二騎手とともに民放競馬記者クラブ賞を受賞したように、素質の片鱗を評価されていた。

土日の札幌でメーンジャックした佐々木大輔騎手

 しかし、例のスマホ事件をきっかけに角田河騎手や今村騎手の勢いに陰りが見え始めた一方、着々と実力をつけた佐々木騎手が2年目に夏の函館で横山武史騎手を下し、19歳の若さでリーディングを獲得。一気に知名度を上げた。

 そしてデビュー3年目を迎えた今年は、先週の開催終了時点で53勝を挙げて全国リーディング11位の大躍進。角田大河&今村聖奈のイメージが色濃かった世代の勢力図を一変させ、現在は佐々木大輔一強といえるまでの大成長を遂げてしまった。

「奮起を期待された角田河騎手は、前代未聞の不祥事を起こした上に逝去。今村騎手も後ろ盾の大物エージェントとの契約がなくなり、騎乗馬の確保すら苦しむ状況となりました。再ブレイクを期待したいところですが厳しそうな雰囲気ですね。

また、佐々木騎手も関係者からマジメ過ぎるとさえ言われているように研究熱心。飲み歩いたり、悪い遊びとも無縁の好青年という評価も納得です。今年の函館2歳S(G3)で初重賞制覇も決め、先週の札幌2歳S(G3)で早くも重賞2勝目を挙げました。どちらも東西の大物調教師の管理馬だったように強力なバックアップもついています」(競馬記者)

 記者の話す通り、函館2歳Sのサトノカルナバルは関東の堀宣行厩舎、札幌2歳Sのマジックサンズは須貝尚介厩舎の管理馬。前者は調教師の全国リーディング3位、後者は1位の名伯楽である。そんな大物トレーナーから日本人騎手で最も騎乗依頼をもらっているのだから、結果で応える佐々木騎手とまさに「Win-Win」の関係といえるだろう。

 先週末に土日の札幌で演じたメーンジャックもさすがだが、日曜のタイランドC(OP・芝2600m)は、ソツのない道中の位置取りや仕掛けのタイミングが素晴らしかった。

 コンビを組んだのは前走の札幌日経オープン(L・芝2600m)と同じくショウナンバシット。好発を決めると道中はインの3番手をキープするクレバーなポジション取り。勝負どころの3~4コーナーで激しく出入りする各馬とは逆にじっと我慢。最後の直線だけ外に出して追い出した。

 もちろん、展開や枠の差や馬の実力も大きいのだが、後方から外を回したゴールデンスナップをアタマ差だけ抑えての辛勝。レース後のコメントで佐々木騎手は「間を割って最後は強い馬相手によくしのいでくれました」、対するゴールデンスナップの浜中俊騎手は「相手には器用さがあり、こちらにはない分、今日はこの着差に繋がりました」と振り返ったが、ほぼ最短距離を走らせた佐々木騎手のファインプレーが際立つ内容でもあった。

 手腕を評価されても結果を出せないと生き残れないのが騎手だが、大物調教師2人の強力なバックアップにしっかり応えている。この調子で実績を積み重ねていけば、近い将来にG1勝利も視野に入ってくるかもしれない。

GJ 編集部

GJ 編集部

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