
【ローズS】レガレイラ「一強」に異議あり!? 川田将雅×中内田厩舎より不気味な穴候補が一角崩し

今週末の中央競馬は16日が敬老の日で祝日ということもあり、土日月の3日間開催。日曜中京では秋華賞トライアルのローズS(G2)、月曜中山では菊花賞トライアルのセントライト記念(G2)が行われる。牡牝のラスト一冠を狙う3歳馬の熱戦に期待出来そうだ。
皐月賞馬ジャスティンミラノは天皇賞・秋(G1)、ダービー馬ダノンデサイルは菊花賞(G1)に直行するため、少々手薄なメンバーとなりそうなセントライト記念だが、2歳時にホープフルS(G1)を快勝したレガレイラ(牝3、美浦・木村哲也厩舎)が出走を予定しているローズSは注目の一戦である。
春のクラシックは牡馬相手に勝利を掴めなかったものの、同世代の牝馬が相手なら実力上位。C.ルメール騎手がチェルヴィニアの主戦も任されている関係で、この後は秋華賞(G1)に向かわず、エリザベス女王杯(G1)の出走が濃厚と目されているものの、惜敗続きにストップして大一番に臨みたい。
中間の調整も順調に進められ、水曜の追い切りでも美浦ウッドコースで、5F67秒9-ラスト1Fハロン11秒3を馬なりでマーク。メンバー唯一のG1馬が休み明けでも万全の態勢で勝利を狙う。
川田将雅×中内田厩舎より不気味な穴候補が一角崩し
その一方で他馬にまったく付け入る隙がないという訳でもない。
なにしろ過去10年のローズS優勝馬は10頭中9頭が関西馬であり、関東馬が最後に勝利したのは2014年のヌーヴォレコルトまで遡る必要があるからだ。ルメール騎手とはイクイノックスとのコンビで有名な木村厩舎だが、ここも「神様仏様ルメール様」といったところか。
また、近年のローズSで前走を勝ち上がったばかりの1勝馬が大健闘を見せている点も見逃せない。昨年7番人気で波乱を演出したマスクトディーヴァも当時はまだ1勝クラスであり、21年アンドヴァラナウト(4番人気)、17年のラビットラン(8番人気)、15年のタッチングスピーチ(7番人気)もそうだった。
「今年この条件に該当する馬は5頭。ただ1勝クラスを勝っただけでなく、強い馬と接戦した実力やキャリアの浅い素質馬が好走しています。下馬評ではカニキュルやフレミングフープが穴人気を集めそうですが、狙ってみたいのは、2戦2勝とまだ底を見せていないオーロラエックスです。
とにかく前走の1勝クラスの勝ち方が秀逸でした。ゲートの出は良くなかったものの、後方から徐々にポジションを押し上げて2番手まで進出。スローをマイペースで逃げた2着馬をとても届かないような位置から33秒6の最速上がりで差し切っています。ここでも素質と将来性で引けを取らないはずです」(競馬記者)
ちなみにそのレースの勝ちタイムは1分44秒4(良)と今年の京都で行われた芝1800m条件で最速。開催時期や当日の馬場状態に違いこそあれ、1勝クラスながら古馬の都大路S(L)の勝ち時計をも上回ったのだから価値がある。
さすがにG1馬のレガレイラやローズSで3勝を誇る川田将雅×中内田充正の黄金タッグが送り込むクイーンズウォークや朝日杯フューチュリティS(G1)3着のタガノエルピーダらは手強いが、これらの強敵を負かすようなら秋華賞で軽視できない存在となるだろう。
鞍上は先週にJRA通算1200勝を達成した松山弘平騎手。オーロラエックスを管理する杉山晴紀調教師はデアリングタクトで史上初の牝馬無敗三冠の偉業をやってのけたコンビでもある。まだ世間に見つかっていないこのタイミングが絶好の狙い時かもしれない。
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