真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.09.04 13:00
R.ムーアが認めた「いぶし銀」秋山真一郎騎手が武豊騎手の偉大な記録へリーチ! 戸崎・福永・岩田らトップジョッキーに勝る記録達成の「カギ」は…
編集部
「勝つまで20年以上かかったので、やっと新潟で勝ててものすごく嬉しいです」
JRAきっての名バイプレイヤーは涼しげな顔でそう語った。
3日に行われた新潟記念(G3)は、秋山真一郎騎手の騎乗するタツゴウゲキ(牡5、栗東・鮫島一歩厩舎)が優勝。好スタートを決めて番手のポジションを確保すると、早め先頭の積極策から新潟の長い直線をしのぎ切り、追いすがる1番人気のアストラエンブレムをクビ差だけ制した。
タツゴウゲキは前走の小倉記念に引き続き重賞連勝。サマー2000シリーズの合計ポイントで単独1位に浮上し、堂々と夏の中距離王のタイトルに輝いた。
父は現代の主流血統とは言えぬマーベラスサンデーで、母系も目立った活躍馬は出ていない地味な血統背景。サンデー系特有のスパッとキレる脚はなく、レースぶりも派手さに欠けるが、ローカルとはいえ重賞で連勝を収めたあたり地力は確か。まさに「いぶし銀」的なポジションで秋のG1戦線でもスターホース相手に立ち向かってほしいものだ。
そしていぶし銀といえば、鞍上の秋山真一郎騎手にも通じるものがある。これまで積み上げた重賞タイトルは33。はじめて重賞を制した1998年のG2・神戸新聞杯(勝ち馬カネトシガバナー)から全国各地で着実にタイトルを獲得し、ついにJRA全場重賞制覇まで福島競馬場を残すのみのところまで来た。
この「JRA全場重賞制覇」という記録だが、前身である国営競馬時代に中京競馬場の開場によって全10場が整備された1952年以来、達成に至った騎手はごくわずか。古くは「穴男」などの異名をとった安田富男騎手、そして競馬界のレジェンド・武豊騎手をはじめ、藤田伸二騎手、横山典弘騎手とたった4人しかいない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
- “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
- JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
- J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
- クロノジェネシス元主戦が「油断騎乗疑惑」で騎乗停止処分!ノーステッキ楽勝ムードからまさかの敗戦…「後味の悪さ」残る結果もキズナ産駒の素質馬がデビュー勝ち
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?