GJ > 競馬ニュース > 「非情」乗替わりの意義  > 2ページ目
NEW

アルアイン撃沈で問われる「非情」乗替わりの意義。無法の勝利至上主義も「大逆転」を食らったモズカッチャンに続く皮肉な結果


 この春、アルアインを皐月賞馬に導いたのは若手の松山弘平騎手だった。皐月賞出走に向けて負けられない毎日杯(G3)で見事な一発回答。重賞勝利で人馬共に皐月賞切符を手にすると、勢いそのままに世代の頂点まで駆け上がった。

 その後、2冠制覇が期待された日本ダービーでは5着に敗戦。4番人気5着は結果だけ見れば悪い内容でもなかったが、待っていたのはルメール騎手への無情な乗り替わりだった。

 管理する池江泰寿調教師曰く、乗り替わりの理由は「菊花賞は騎手の経験値が勝敗に大きく左右する」とのこと。なるほど、それで昨年の菊花賞勝利騎手の指名となれば、ぐうの音も出ない。しかし、乗り替わりを告げられた松山騎手からすれば「経験」で降ろされては、いつまで経っても”経験”できないというのが本音だろう。

 そして迎えたセントライト記念だが、結果は単勝1.7倍を裏切る2着。

 ルメール騎手の騎乗には何の問題もなかった。だが、印象としては「普通に乗って、普通に負けた」といった感じだった。これなら「松山騎手が乗っているのと変わらない」のではないだろうか。もっとも、普通に乗るのが難しいのが競馬ではあるのだが……。

「不可解な乗り替わり」という点では、17日のローズS(G2)で2番人気に支持されながら7着に惨敗したモズカッチャンとM.デムーロ騎手も印象的だった。

 モズカッチャンはこの春、和田竜二騎手とのコンビでフローラS(G2)を12番人気で勝利すると、オークス(G1)でもソウルスターリングに食い下がって2着。瞬く間にスターダムにのし上がった。和田騎手も相当な手応えを感じていたようで、トークショーに出演した際は打倒ソウルスターリングを誓っていた。

 だが、待っていたのはデムーロ騎手への乗り替わりだった。

 しかし、期待されたローズSの結果は7着。それだけでなく、和田騎手が騎乗したラビットランが重賞初勝利を上げるなど、モズカッチャン陣営にとってはこの上なく皮肉な結果となった。

アルアイン撃沈で問われる「非情」乗替わりの意義。無法の勝利至上主義も「大逆転」を食らったモズカッチャンに続く皮肉な結果のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 新種牡馬サートゥルナーリア産駒「超大物候補」がいきなりデビュー!?「名牝シーザリオ伝説」新章へ…注目2歳馬ピックアップ
  2. 【日本ダービー】武豊「35回目挑戦」で初のコンビ継続! シンボリクリスエスとも意外な接点…「連対率100%」はシュガークンに追い風か
  3. 「東京2400mで買うべき馬」これぞダービージョッキーの金言!オークス&日本ダービーのヒントが満載!ステレンボッシュ、ジャスティンミラノを上回る期待馬がいる!
  4. JRA「3歳賞金王」はジャンタルマンタル、ジャスティンミラノにあらず!? 日本不在の“裏”賞金王の存在と、新種牡馬サートゥルナーリアが1強にならない異変
  5. J.モレイラ「短期免許」条件クリアに暗雲…「スムーズな競馬ができなかった」マスクトディーヴァで痛恨の取りこぼし、残るチャンスはあと「2回」
  6. オークス「本命」は去年から決めてました! キャプテン渡辺「大穴はこれだ!!」神の馬券術による極選穴馬【徒然なる神のくず競馬トーク】
  7. 「6戦合計40馬身差」“川崎のヤマニンウルス”がついに中央へ? 【日本ダービー】「過去20年連対ゼロ」の苦戦でも今年はG1級!?  ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。「伝説」の最終世代をピックアップ【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
  8. JRAジャパンC(G1)「史上最高」アーモンドアイ参戦もまさかの低レベル!? コントレイル、デアリングタクトでもない…… 下馬評1番人気はあの馬
  9. ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
  10. 【オークス(G1)予想】ステレンボッシュから魂の6点勝負! 5年連続10番人気以下が激走レースで「極上穴馬」指名