GJ > 競馬ニュース > ハービンジャー「飽和」を救う
NEW

ハービンジャーがJRA「血の飽和」を救う!? 「産駒爆発」の3年目、次の矢はペルシアンナイト

【この記事のキーワード】, ,
dhiadora.jpgディアドラ(競馬つらつらより)

 15日の秋華賞(G1)を制し、初の栄冠に輝いたディアドラ(牝3 栗東・橋田厩舎)。レース前から関係者評は非常に高く「秋華賞はこの馬の相手探し」とすらいわれていたが、ルメール騎手の好騎乗も相まって、その才能がついに開花した。

 雨によって馬場が渋ったのもディアドラに味方した部分はあるだろう。ディアドラの父は欧州の名馬で、現在は日本で種牡馬生活を送るハービンジャーだ。

 ハービンジャーは2010年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身差という史上最大の着差でレコード勝利した名馬。G1制覇はこれだけだが欧州の評価は極めて高く、シーザスターズやフランケルなどと比肩されるレベルのレーティングを得ている。その後引退し日本の社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。2歳実績がないことや長距離でしか結果を出せていない点が、欧州のマイル重視の種牡馬傾向から外れたのが大きいようだ。

 日本では初年度からベルーフが京成杯を制するなど活躍は見せたものの、これまでの欧州からの輸入種牡馬と同じく苦戦を強いられる。翌年も順調な勝ち上がりを見せるものの、目立った産駒は登場しなかった。馬場の違いを主な理由として、欧州種牡馬の産駒はなかなか最近の日本競馬では活躍できない傾向が強い。欧州最強の種牡馬ガリレオも、日本では鳴かず飛ばずという有様なのだ。

 しかし、ハービンジャーはこの2017年、一気に飛躍の時を迎えている。ペルシアンナイトが圧倒的強さでアーリントンCを制すると、皐月賞でも2着。モズカッチャンは人気薄でフローラSを制すると、オークスにも2着に入った。秋にはディアドラが紫苑Sと秋華賞を連勝し、ついにG1制覇も達成。ディープインパクトやサンデー系の種牡馬と互角に渡り合っている。

ハービンジャーがJRA「血の飽和」を救う!? 「産駒爆発」の3年目、次の矢はペルシアンナイトのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
  2. 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
  3. 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
  4. 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
  5. ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
  6. 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
  7. 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
  8. JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意
  9. ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
  10. ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠