
エイシンヒカリ「秘めたる力」解放で仏・イスパーン賞10馬身差圧勝! 武豊騎手との「シンクロ」で欧州制圧にも現実味?

フランスのイスパーン賞(G1)に武豊騎乗で参戦したエイシンヒカリが、10馬身差をつけるぶっちぎりの海外G1連勝を収めた。仏ダービー馬のニューベイなど紛れもない強豪が出走した中での衝撃的な強さを、欧州メディアの多くも大きく取り上げている。
「本当に強かった」
勝利後の武騎手の発したシンプルな言葉は、そのままエイシンヒカリの驚愕の強さを象徴している。道中は身上である「逃げ」ではなく、ハナを叩かれた形で2番手でレースを進め、最後の直線では外に出して一気に加速。他馬はまったくついていくことができず、大差をつけてのゴールイン。 父のディープインパクトも、今回の勝利で日本国内のみならず海外でもその価値を著しく向上させたといえる。それほどの勝利だった。
日本ではアイルランドTでの大斜行や気性の難しさを指摘されてきた同馬だが、今回はスムーズな折り合いができていたように見える。香港では他馬を出し抜いての勝利だったが、今回は控えての突き放しという「能力差」を見せつける内容。今回の結果やそれまでの過程は、次走に予定しているプリンスオブウェールズS(英G1)でも必ずや生きるだろう。
それにしても、武豊騎手である。
無論、今回はエイシンヒカリがその「秘めたる力」をついに解放させた印象があるが、コンビを組んで6戦目となる武騎手とついに「シンクロした」ともいえるのではないか。
武騎手といえば、1日の天皇賞・春でもキタサンブラックの「逃げ」で勝利し、続くかしわ記念でもコパノリッキーを2番手追走で勝利するなど、「逃げ・先行」でのレースぶりに磨きがかかっている印象。「今や逃げなら世界一うまいのでは」との声すらある。
エイシンヒカリはプリンスオブウェールズSに出走後、どのような道を歩むのか。もしかしたら、そのまま「欧州制圧」に動く可能性も否定できないだろう。それくらい衝撃的なレースであった。
(文=利坊)
PICK UP
Ranking
5:30更新「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- 未勝利ルーキーが「深刻理由」で乗鞍激減!?度重なる失態に師匠からはお灸、エージェントも契約解除の大ピンチ
- JRA「出禁」になったO.ペリエ「税金未払い」騒動!? L.デットーリ「コカイン使用」K.デザーモ「アルコール依存症」過去の”外国人騎手トラブル”に呆然……
- 【阪神C(G2)展望】武豊“マジック”でナムラクレア、ママコチャを破った重賞馬が待望の復帰戦! 短距離界の有馬記念に豪華メンバーが集結
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 天才の息子・福永祐一は何故「天才」と呼ばれないのか? 「漁夫の利」に集約されたシュヴァルグランでの「決意」に落胆