「ジェンティルドンナ級」!? 阪神ジュべナイルフィリーズ参戦のマウレアに、陣営が最大級賛辞を重ねる理由
10日に阪神競馬場で開催される阪神JF(G1)は、ロックディスタウン、ラッキーライラックのオルフェーヴル産駒2騎が人気を集めそうな様相だが……。
2歳というのは総じて未知数だが、このレースは上位人気が比較的強い傾向にある。近年の牝馬強化の時代もあってか、ウオッカやブエナビスタ、昨年のソウルスターリングのように大きな輝きを放つ馬が出現し、翌年の牝馬クラシックでも中心となる場合が多い。だからこそ、牡馬2歳G1と比較して重要度は高い存在といえる。
ただ、今年は新種牡馬オルフェーヴルの仔2頭が人気なものの、全体的には「混戦」といえる状況だ。大本命ともいうべき主役はいないと考えていいだろう。出走する陣営の多くが色気を持ってこのレースに向かうはずである。まだ傾向がはっきりしないオルフェーヴル産に全幅の信頼を置くのは危険なはずだ。
というわけで、すでに実績のある種牡馬で考えてみる。何といってもリーディング首位に鎮座するディープインパクト産は、やはり無視できない。2011年にジョワドヴィーヴル、2014年にはショウナンアデラがこのレース制するなど実績は十分だ。
現状、出走が確実なディープインパクト産の筆頭がマウレア(美浦・手塚厩舎)である。現在2戦2勝の期待馬で、2013年桜花賞馬アユサンの全妹だ。同コースのG1馬を姉に持つということで、この舞台がベストでは? と思うファンも多いのではないだろうか。
10月の新馬戦では4番手からの抜け出しで1・1/4馬身差をつける快勝。11月の赤松賞では、中団インコースから鋭い伸びを見せ、4頭の競り合いを抜け出して最後は危なげなく勝利と、レースぶりもいなかなかに落ち着いている。
スローのレースしか経験していないためタイムはさほどでもないが、相手なりに走り、最後に抜け出す勝負根性は評価に値するだろう。そして陣営もかなりの自信を抱いているようだ。
PICK UP
Ranking
11:30更新- JRA内田博幸「戸崎ブチギレ騒動」から遺恨“独立”で引退危機!? エージェント“不条理”解約に「義理を通すなら……」
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「素行不良」で干された若手の更生に関西の大御所が名乗り! 福永祐一を担当した大物エージェントもバックアップ…関係者から「優遇され過ぎ」の声
- 岩田康誠「キレ散らかし」返答にインタビュアーもタジタジ…名手が信じたドウデュース世代の実力馬が有馬記念前に答え合わせ
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!