GJ > 競馬ニュース > サンデーサイレンス「最後の競走馬」引退
NEW

サンデーサイレンス「最後の競走馬」引退……圧倒的伝説ここに終幕で、受け継がれる「血筋」

【この記事のキーワード】, ,
サンデーサイレンス産駒の競走馬がレース場から消える!? 日本競馬の礎を作った偉大すぎる血脈は次代に託されるの画像1※画像:サンデーサイレンス 『JBISサーチ公式』より

 岩手競馬場にて現役を続けていた「最後のサンデーサイレンス産駒」ビュレットライナー(牡16歳・岩手・佐藤雅彦)が引退を発表したという。今月3日の水沢競馬(C2)7着がラストランとなった。

 ビュレットライナーは04年に中央でデビュー。同世代にはディープインパクトがいる。だが、中央競馬では1勝をあげるにとどまり、6歳時に地方競馬に移籍。当初は成績が振るわなかったものの、7歳を超えてから好成績を残し始め、一昨年前も14歳ながら2勝をあげるなど晩成の馬として知られていた。だが昨年は11戦するも未勝利だった。

 同馬を管理していた佐藤雅調教師は「サンスポ」の取材に「体力の限界がきた感じ」と語り、出走目的ではなく勝利を目指していたため引退を考えたといい、「ビュレットライナーにはいろいろ教わりました。感謝しております」とこれまで長期間現役を続けた愛馬をねぎらったという。今後、ビュレットライナーは馬事学院に引き取られ、余生を送るという。

 今回、ビュレットライナーが地方競馬から引退することでサンデーサイレンスを父に持つ現役競走馬は完全に姿を消すことになった。また中央競馬では、中山金杯(G3)など重賞2勝をあげているアクシオンが12年8月に登録を抹消されたのを最後に、サンデーサイレンス産駒の現役馬はいなくなっていた。

 1991年に種牡馬生活を開始したサンデーサイレンスは、初年度産駒であるフジキセキ、ジェニュイン、タヤスツヨシらが重賞を獲得。これ以降も好成績を収める素質馬を輩出し続け、最終的に13年連続リーディングサイアーを獲得。日本競馬の血統地図を「サンデー色」に染め、2002年にこの世を去った。

 その後、サンデーサイレンスの産駒であるディープインパクトたちは種牡馬としても父馬に勝るとも劣らない活躍を見せており、現在の競馬界の活躍馬で同馬の血が入っていない馬を探すのは困難なほどだ。

 サンデーサイレンスの”仔”はターフからいなくなった。だが、日本の近代競馬の礎となった同馬の名前は未来永劫にわたって伝えられることだろう。偉大なる父の血を引く競走馬たちの活躍をこれからも期待したい。

サンデーサイレンス「最後の競走馬」引退……圧倒的伝説ここに終幕で、受け継がれる「血筋」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
  2. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  3. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  4. 田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
  5. C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
  6. 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……