GJ > 競馬ニュース > 「3大始祖」消滅の危機  > 2ページ目
NEW

「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛

【この記事のキーワード】, ,

 現在、日本の競馬はサンデーサイレンス系の頂点に立つディープインパクトを筆頭に、キングカメハメハらミスタープロスペクター系、さらには昨年ブレイクしたハービンジャーなどノーザンダンサー系の産駒がしのぎを削っている状況だ。だが述べるまでもなく、それらすべてはダーレーアラビアンの系譜を継いでいる。

 では逆に、日本でゴドルフィンアラビアンやバイアリータークの系譜を継いでいるのは、どういった血統の馬なのか。

 ゴドルフィンアラビアンで有名なのは、1976年のダービー馬クライムカイザーだ。他にも、わりと近年ではサニングデール(高松宮記念)、カルストンライトオ(スプリンターズS)などマンノウォー系の快速馬の活躍が目立っている。

 ただ、日本で凋落が著しいのはバイアリータークの方だろう。

 日本でバイアリータークといえば、何といってもパーソロン系である。1984年に日本競馬史上初となる無敗でのクラシック3冠を達成したシンボリルドルフを筆頭に、その息子であるトウカイテイオー(G1・4勝)、若き武豊と名コンビだったメジロマックイーン(G1・4勝)など、日本で一時代を築いたことはあまりに有名だ。

 しかし、大将格のシンボリルドルフがトウカイテイオー以降に結果を残せなかったことを始め、テイオーもマックイーンもファンが期待したほどの産駒を残せず……。

 その一方でノーザンダンサー系のノーザンテーストや、ヘイロー系のサンデーサイレンスといった新たな血統が導入されるにつれ、パーソロン系は衰退の一途を辿った。現在ではギンザグリングラスというメジロマックイーン産駒が、日本におけるバイアリータークの「最後の砦」となっている。

 このギンザグリングラスという名を、初めて耳にした人も多いのではないだろうか。それもそのはずでギンザグリングラスはJRAでデビューしたものの、未勝利を勝つのがやっと。3歳の夏には、早々に地方競馬の大井に移籍を果たしている。

「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  2. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  3. 有馬記念(G1)武豊「ウイニングラン」も残酷な結末! スペシャルウィーク、グラスワンダーが激突した1999年…… 最強世代の意地を懸けたラストバトル
  4. 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
  5. ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
  6. 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. JRA松田国英「人を殺したわけじゃないけど……」ダートの怪物が引退に追い込まれた“不治の病”が「期待の新星」にも。定年まで4か月の名伯楽に再び試練が……
  9. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  10. JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!