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武豊が「ポスト武」不在に危機感。競馬界の未来を憂うレジェンドが昨年「新人最多勝騎手」の名を挙げた意外な理由とは

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 かつて一介のギャンブルに過ぎなかった日本の競馬を国民的なスポーツに昇華させる原動力となったのは、紛れもなく武豊という1人の天才騎手の出現だろう。

 デビューから31年目を迎えた今年、今なお競馬界の顔役として君臨し続ける稀代の名手が15日、『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)の新春恒例インタビューに臨んでいる。

 2年連続の年度代表馬にキタサンブラックと共に、昨年の競馬界を席巻した武豊騎手。年末の有馬記念制覇を始め大活躍だった自らの2017年を振り返る一方で、同時にC.ルメール騎手やM.デムーロ騎手を始めとした外国人騎手の活躍に関して「いつまでも勝たれていては駄目」と、同じ日本人騎手に警鐘を鳴らしている。

 実際に昨年行われた24のJRA平地G1の内、武豊騎手と外国人騎手を除いた他の日本人騎手が勝利したのは、わずか7つだけ。

 上半期こそ高松宮記念(セイウンコウセイ・幸英明騎手)と桜花賞(レーヌミノル・池添謙一騎手)、皐月賞(アルアイン・松山弘平騎手)、NHKマイルC(アエロリット・横山典弘騎手)、安田記念(サトノアラジン・川田将雅騎手)と何とか踏ん張ったが、下半期は阪神ジュベナイルF(ラッキーライラック・石橋脩騎手)、朝日杯フューチュリティS(ダノンプレミアム・川田騎手)だけと寂しい結果に終わっている。

 だが、現実的に武豊騎手も今年で49歳のシーズン。「乗り続けられる限り」と生涯現役宣言をしているものの、すでにキャリアの晩年に差し掛かっていることは間違いない。いつまで唯一無二のカリスマとして日本人騎手の活躍を支え続けていられるのかは、年々不透明になっている。

 当然、その事実は誰よりも本人が最も自覚しており「日本人騎手がもっと頑張らないと」と自他共に戒めながらも、日本競馬の現状に対して「危機感は当然ながら持っています」と心配を募らせているようだ。

 そういった中、日本人騎手の地位回復に向け、武豊騎手が「至上命題」に挙げているのが、自身に替わって競馬界を牽引できそうな”若手スター騎手”の台頭だ。

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