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天皇賞・春「武豊キタサンブラック連覇」を振り返る。「スターへの序章」制覇と「絶対王者の君臨」連覇

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 この年も大阪杯を再始動に指定した陣営。大阪杯は今回からG1に昇格。本気でG1を獲りに来るメンバーが集まるレースへと変わった。この後の天皇賞で激突するであろうサトノダイヤモンドに有馬の借りを返すには、大阪杯を2年連続で負けることは許されない。

 そんなプレッシャーの中、清水久詞調教師は攻めの姿勢。まだ成長を見込めるキタサンブラックに坂路3本追いというハードなトレーニングを課した。しかし、キタサンブラックは見事に期待に応えて、さらなるタフネスに変貌。

 大阪杯は、道中3番手追走でまったく掛かる素振りもなく、直線ゴーサインから右ムチ1つで大逃げの馬を交わし先頭に。あとから迫ってくるステファノス、ヤマカツエースを力でねじ伏せ、初代大阪杯優勝馬となった。

 そして迎えた天皇賞。大逃げする馬を行かせて、ここも無理して逃げずに2番手追走。キタサンブラックが動き出したのは、2度目の3コーナーから。最後の4コーナーでバテた逃げ馬を交わして先頭になる。京都の3〜4コーナーで早仕掛けはしない、というセオリーは類まれなパワーを手に入れたキタサンブラックにはもはや通用しなかった。直線を向き、ムチ一発でキタサンブラックは躍動。せまるシュヴァルグラン、サトノダイヤモンドを寄せつけずにそのまま先頭でゴールインし2連覇達成。サトノダイヤモンドへのリベンジを果たした。

 陣営が課した負荷を馬自身が克服し、ジョッキーが見事にナビゲートして、まさに人馬一体であった天皇賞春は、ディープインパクトが持つ3分13秒4を1秒9縮めた3分12秒5のレコードタイムであった。

 これまで連覇を達成した馬はいたが、キタサンブラックは明らかに異次元の内容。稀代のスターホースがもっとも力を見せつけたレースが、天皇賞・春だったといえるだろう。

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