真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.04.22 17:10
天皇賞・春「武豊キタサンブラック連覇」を振り返る。「スターへの序章」制覇と「絶対王者の君臨」連覇
編集部
この年も大阪杯を再始動に指定した陣営。大阪杯は今回からG1に昇格。本気でG1を獲りに来るメンバーが集まるレースへと変わった。この後の天皇賞で激突するであろうサトノダイヤモンドに有馬の借りを返すには、大阪杯を2年連続で負けることは許されない。
そんなプレッシャーの中、清水久詞調教師は攻めの姿勢。まだ成長を見込めるキタサンブラックに坂路3本追いというハードなトレーニングを課した。しかし、キタサンブラックは見事に期待に応えて、さらなるタフネスに変貌。
大阪杯は、道中3番手追走でまったく掛かる素振りもなく、直線ゴーサインから右ムチ1つで大逃げの馬を交わし先頭に。あとから迫ってくるステファノス、ヤマカツエースを力でねじ伏せ、初代大阪杯優勝馬となった。
そして迎えた天皇賞。大逃げする馬を行かせて、ここも無理して逃げずに2番手追走。キタサンブラックが動き出したのは、2度目の3コーナーから。最後の4コーナーでバテた逃げ馬を交わして先頭になる。京都の3〜4コーナーで早仕掛けはしない、というセオリーは類まれなパワーを手に入れたキタサンブラックにはもはや通用しなかった。直線を向き、ムチ一発でキタサンブラックは躍動。せまるシュヴァルグラン、サトノダイヤモンドを寄せつけずにそのまま先頭でゴールインし2連覇達成。サトノダイヤモンドへのリベンジを果たした。
陣営が課した負荷を馬自身が克服し、ジョッキーが見事にナビゲートして、まさに人馬一体であった天皇賞春は、ディープインパクトが持つ3分13秒4を1秒9縮めた3分12秒5のレコードタイムであった。
これまで連覇を達成した馬はいたが、キタサンブラックは明らかに異次元の内容。稀代のスターホースがもっとも力を見せつけたレースが、天皇賞・春だったといえるだろう。
PICK UP
Ranking
11:30更新- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- J.モレイラ、日本ダービー「本命」はレガレイラを破った4.5億円ホース!? 皐月賞2着コスモキュランダ乗り替わり発表から、鮮やかな優駿切符ゲット!
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- C.ルメール「がっくり」まで繰り返さなくても!? 3歳マイル王ジャンタルマンタルが「あの名マイラーにそっくり」と話題
- “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
- 「絶妙ラップ」でメジロパーマー以来32年ぶり快挙!成績不振&名伯楽からの卒業…ピンチをチャンスに変えた「花の35期生」新人王
- 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
- フォーエバーヤング「大接戦3着」でますます加速!? 3歳ダートNo.1の歴史的快挙を手放しで喜べない事情
- 武豊「16戦1勝」でもノットゥルノで存在感!ボンドガールは不完全燃焼も…藤岡康太のバトン引き継ぐナミュールとリベンジへ