JRAの強豪と闘う日も?「東海の星」サムライドライブが衝撃10連勝で話題
5月2日に名古屋競馬場で”東海三冠”のうちの一つである駿蹄賞が重馬場の中で行われ、これまでデビューから無傷の連勝を続けてきたサムライドライブが、2着に7馬身差をつけて圧勝し、驚異の10連勝を飾った。久しぶりに強い地方馬が現れた……名古屋のみならず地方のホースマン、ファンがそんな思いで期待を寄せる馬である。
彗星のごとく現れたサムライドライブとは、一体どういう馬なのか。
現在、名古屋競馬場を主戦とするオープンの3歳馬。勇ましい名前だが、牝馬である。父はシニスターミニスターで、エーピーインディの血を受け継ぐダート血統。父の母方にはフレンチデピュティの父デピュティミニスターの血も入っている。一方、母の父はワイルドラッシュで、トランセンド等を出したダート血統。母の母にはブライアンズタイムの血も入っており、まさに”血に砂が混じっている”ほどのダート血統である。また、サムライドライブの母ユニティの現役時代は、北海道でデビュー連勝後、特別で3戦連続3着。その中にはJRA交流競走エーデルワイス賞でサマーエタニティらと走り3着もあった。その後、南関東に移籍すると伸び悩んだが、3勝2着1回3着2回と力を見せた。血統的にみれば、サムライドライブがダートで大成する素地は十分にある。
では、この馬のこれまでの戦績から分析してみる。
ファンがどのようにこの馬の強さを支持してきたのかを単勝オッズから確認してみた。10戦中9戦1番人気に支持されて、1レースあたりの単勝平均オッズは1.5倍。しかも、8戦目、9戦目は支持を集めすぎてしまい単勝1.0倍で元返しとなったほど。かなりの支持率といえる。
サムライが2着につけた着差を見る初戦から着差は、4、6、1.5、4、6、5、9、5、4、7馬身。総計96.5馬身の着差をつけて勝ってきた。もはや名古屋には相手がいないかもしれない。
「文句の言いようがないですよね。この馬、逃げているのに最後キレ負けすることがないんですよ。全10戦ともすべて上がり最速で走っています。たしかに名古屋には敵がいないんじゃないでしょうか。」(地方競馬記者)
逃げ馬なのにキレ負けしない、とは恐ろしい馬だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛