アーモンドアイ「秋国内専念」は本当か? JRA「牝馬三冠」を超える”価値”を取りにいく可能性は……
「男勝りのアーモンドアイがダービーにチャレンジするんじゃないかと噂が出た頃から、秋の海外遠征に期待するファンの声が大きくなっているのは事実です。実際に凱旋門賞に向かえば、3歳馬は古馬よりも斤量が軽く、さらに牝馬は牡馬より1.5キロ軽く出られるので、55キロで出走できます。今年はチャンスだと思うんですがね。ほかにも12月の香港もありますが、あれだけ強いのならば凱旋門賞にチャレンジしてもいいレベルですね」(海外競馬ライター)
三冠を軽んじるつもりは毛頭ないのだが、しかし、せっかくの海外遠征のチャンスを見逃してしまうのも、もったいないと思うのだが。
「そういう声は当然ありますが、やはり、所有者が個人馬主ではなくクラブ馬であることが大きいと思いますね。個人馬主であれば海外を目指されるオーナーもいらっしゃるとは思うので。しかし、クラブ馬だと遠征費などの問題で出資者全員が海外遠征に賛成というわけではありませんし、三冠馬目前ならば国内を選択するのは普通のことだと思うのです。
また、一昨年のオークス馬•シンハライトはキャロットファーム、昨年のオークス馬•ソウルスターリングは社台ホースレーシングで、今年はシルクレーシングと社台ファーム系列のクラブが優勝してきているので、もし今年アーモンドアイが牝馬三冠となれば、今後の出資者を集める意味でも良いアピールになると思います」(競馬記者)
そうなると、今年の海外挑戦の可能性はなく、来年以降に期待をつなぐべきなのだろうか?
「海外挑戦の可能性は、ゼロではないと思います。終わったばかりのオークスのあとに、国枝調教師がアーモンドアイの今後の国内スケジュールを断言したのは、少し違和感がありました。これは、余計な騒ぎが広がらないよう先に発表して沈静化を図ったに過ぎません。かつてドゥラメンテが日本ダービーを取った直後、ある関係者が『秋は凱旋門賞もあり得る』とコメントし、堀厩舎や他の関係者が話を打ち消すという出来事がありました。大抵強い馬ならクラブ馬であっても関係者は海外遠征の可能性を探っています。しかし、騒ぎにならないように口にはしないもの。国枝調教師の場合、あえて国内の予定を細かく言うことで余計な騒ぎを広げないようレース直後に発表したんだと思います」(競馬ライター)
果たしてアーモンドアイは国内に向かうのか、それとも海外遠征でいくのか、これからも動きをチェックしていきたい。
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