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宝塚記念(G1)ついに「史上最悪」確定か……スワーヴリチャード回避決定で「伸び盛りゼロ」のお寒い実状

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「これはいつの時代でも言えることですが、宝塚記念というレースは他のレースとは違い、主役と脇役が入れ替わるようなレースです。G1だと3〜5着に来るような馬が、いつもG1を勝ち負けしている馬に勝つ。しかし当然ながら、裏を返せば国内のG1を勝ち負けするような強い馬(=ファン投票上位馬)が出走しているからこそ、それに勝った伏兵馬の価値が上がるんですよね。だからこそ、ファン投票上位馬が宝塚記念に出てきてほしいですね」(同記者)

 ところが今年の宝塚記念は、ファン投票上位馬が出走してくるのが、現状1位のサトノダイヤモンド、5位のサトノクラウン、8位のキセキしかいない状況。ファン投票上位30位以内に、今年の宝塚記念出走を表明している馬が8頭しかいない。秋華賞馬でドバイ1、2着の経験があるヴィブロスであってもファン投票15位で、見たい馬がほとんど出走してこない。例年と比べると”駒落ち”の感が拭えないのだ。

「しかも今年はメンバーが弱いとみてか、香港馬ワーザー(セン6 香港・J.ムーア厩舎)が宝塚記念出走を表明しました。さっそく香港の芝マイル・ライオンロックT(G3)を叩いて状態万全。ファン投票の形骸化が進んでいる上に、もし投票とまったく関係のない外国馬が優勝してしまったら、ますますこの宝塚記念をファン投票でやる意義が無くなってしまいます」(同記者)

 暮れの有馬記念に対抗する形で、「関西にもファン投票で馬が走るドリームレースを!」と宝塚記念が創設されたが、このままいくとファン投票中止となってもおかしくはない。まだあと少し時間が残されているので、どうにか出走に漕ぎ着ける強い馬たちを待ちたい。

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