
宝塚記念(G1)JRA栗東関係者「注意警報」2頭は……「元王者」と「2着王」を無視禁止か
今週、上半期最後のG1、宝塚記念が6/24に行なわれる。今年のG1で痛い思いをした人も、良い思いをした人も、前半最後のG1を獲って気持ちよく夏競馬に突入したいところだ。
しかし、それにしては難解な、混戦レースとなりそうな宝塚記念。情報を入れれば入れるほど、どの馬を信じればいいのか、ますますわからないことだろう。
そこで、栗東から有力な情報をもとに2頭をピックアップしたのでご紹介したい。
まずは、みんなが気になっているサトノダイヤモンド(牡5 栗東・池江泰寿厩舎)。この馬の復活があるのかないのか。

「5/20から時計を出し始めました。これまでは栗東Cウッドコースで中間調整してきましたが、今回は栗東の坂路調教だけで調整してきました。2週前に栗東Cウッドコースに入れて併せ馬を行ない、3頭併せの真ん中に入れたりして馬が飽きないように調教をしていましたね。その効果からか『自らハミを取り前向きさが出てきた』(厩舎関係者)とのことです。しっかり追えているので馬体のバランスがかなりよくなっているようですよ」(競馬記者)
馬に走る気が出てきたのは明るい材料である。ここで復活となるのだろうか。
「フランスに遠征でフォワ賞4着、凱旋門賞15着。帰国後、激戦の代償なのか、調子が戻らず有馬記念も回避し休養しました。始動も年明け3月の金鯱賞からと遅く、これも3着と星を落とします。2戦目で走りごろだった大阪杯も7着。天皇賞(春)を回避し宝塚記念を目指して調整されてきました。
一度入ると出られない迷路ですが、今回陣営が調教を工夫してますからね。あれだけの馬ですから、迷路を脱出してくれると思いますよ。
あと、こうやって成績をみると、サトノダイヤモンドにはひとつのパターンが見えてきます。距離が中距離でも長距離でも、スローで流れて直線のキレ勝負では出番がありませんね。とにかくペースが流れてくれないとダメです。金鯱賞も大阪杯も調子だけでなく、展開が向かなかった。でも今回の宝塚記念はサイモンラムセス、ダンビュライト、タツゴウゲキ、パフォーマプロミスらが前に行きますので、サトノダイヤモンドの流れにはなるはずです。あとは、この馬の調子だけですね」(競馬誌ライター)
今週の最終追い切りだが栗東Cウッドコースで3頭併せの真ん中で、終い重点で追われた。ラスト1F11.6秒のタイム。しかし、重とはいえ少し動きが重く見えた。
「この一追いで馬が仕上がるはずです。どういった競馬をするのかはわかりませんが、今回手綱はクリストフ・ルメール騎手に戻りますので、復活する可能性は非常に高くなりました。
それでもまだ信用できないなら、当日のパドックを見て、スッキリした馬体で踏み込みの良いサトノダイヤモンドを確認してから、この馬に決めてもいいと思いますが」(競馬記者)
そこまで言うのならば、軸にして良さそうだが、不安な方はパドックを見てからで。
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