【ラジオNIKKEI賞(G3)展望】菊花賞、秋の飛躍へフィエールマンら豪華布陣登場! 伝統の混戦を制するのは
夏の福島競馬の開幕週である7月1日(日)メインレースは3歳馬によるハンデ重賞のラジオNIKKEI賞(G3)。かつては「残念ダービー」などと言われたこともあったようだが、近年はデビューの遅れた素質馬やクラシックへの出走が叶わなかった実績馬の対決するレースとして福島の夏競馬を大いに盛り上げている。そんなレースへ出走を予定している注目馬を紹介する。
2戦2勝と負けなしのフィエールマン(牡3、美浦・手塚厩舎)は無傷の3連勝での重賞制覇を目指す。デビュー戦となった東京競馬場のレースではスタートで多少遅れるも徐々にポジションを上げると2番手追走の形となり、レース自体はスローペースの瞬発力勝負。逃げた馬がしぶとく粘り、後方からは末脚を伸ばしてくる馬達がいるという状況の中で、きっちりと勝利した。着差はクビ差だったがギリギリまで追い出していなかったことを考えれば、まだまだ余裕を残していたデビュー戦。前走の山藤賞(500万下)でもスタートで遅れてしまったが、追走に苦労することなく4コーナー付近で好位に進出。スピード能力の違いを見せると、直線に入ってもその脚色は衰えることなく2着馬に0.4秒差を着けての大楽勝。まだ2戦ではあるもののレース内容では他馬を圧倒しており、秋の主役の座を狙う上では重要なレースとなる。
日本ダービー(G1)への出走は逃したケイティクレバー(牡3、栗東・杉山厩舎)だが再びクラシックへ向かうためにも結果が必要なレースだ。今年の出走予定メンバーでは唯一のクラシック出走馬だが、出走した皐月賞(G1)は11着、前走の京都新聞杯(G2)でも9着と苦戦が続いている。それでも、すみれS(OP)2着や若葉S(OP)1着の成績があるように、マイペースで逃げることができた際にはしっかりと結果を残している。開幕週の福島競馬場の先行馬が有利となることが多い馬場を活かすことができれば、上位争いも十分に可能だろう。トップハンデの56㎏は気になるが、昨年の京都2歳S(G3)でも3着の成績があり、実績面からも侮ることはできないはずだ。
イェッツト(牡3、美浦・金成厩舎)はここでの活躍次第では秋での台頭もあり得る。3走前の京成杯(G3)では皐月賞(G1)3着馬のジェネラーレウーノから0.2秒差の3着、前走のプリンシパルS(OP)でも日本ダービー(G1)3着馬のコズミックフォースにタイム差なしの3着と、あと一歩のところで大舞台での出走を逃し続けた。クラシックに出走しても通用するだけの能力があることを感じさせる素質馬だ。クラシックでの好走馬相手に差のない競馬をしてきた実力を発揮すれば、ここでの重賞制覇があっても驚くことではないだろう。
PICK UP
Ranking
5:30更新
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
有馬記念(G1)武豊「ウイニングラン」も残酷な結末! スペシャルウィーク、グラスワンダーが激突した1999年…… 最強世代の意地を懸けたラストバトル- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA松田国英「人を殺したわけじゃないけど……」ダートの怪物が引退に追い込まれた“不治の病”が「期待の新星」にも。定年まで4か月の名伯楽に再び試練が……
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
- 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
















