GJ > 競馬ニュース > 「未知」セダブリランテス  > 2ページ目
NEW

JRA「未知の怪物?」セダブリランテスがブラストワンピースを襲う……新潟記念(G3)でその真価問われる


 セダブリランテスが高いポテンシャルを持っていることは明らかだ。ところが、4勝の内容を良く見るとこの馬の特徴がわかる。一度として派手な勝ち方をしたことがないのだ。ダート1800メートルの新馬戦、芝1800メートルの500万下特別こそ、2着馬とは0.1秒差(ともに3/4馬身)あった。しかし、重賞のラジオNIKKEI賞と中山金杯になるとタイム差はゼロ(ともにクビ差)。

 悪くないスタートから3~5番手を追走、勝負どころの4角手前から動き出す。じわじわ伸びるが、直線半ばあたりでは先頭まで届くのか不安になる部分も。ところが、ゴール直前でかなり良い脚を使い、きっちりとゴール板を先頭で通過。後ろから鋭く伸びてくる馬に差されてもいない。

 かなり古い話になるが、1960年代の名馬シンザンを称した「ナタの切れ味」という言葉を思い出したくなる。シンザンは、本番レースでは2着馬をわずかに交わして1着した。シンザンとセダブリランテスを比べるのは、シンザンに失礼だろう。しかし、セダブリランテスはたった4戦しかしていない。底力がどの程度であるのかは未知である。

 新潟は外伸びが目立つようになってきた。セダブリランテスは先行馬だが、内々を回る馬ではない。外目を先行して直線ではさらに外を回すというのがこれまでのパターン。外伸びはこの馬にとって有利な条件だ。手塚調教師は、アルゼンチン共和国杯も中山金杯もまだ馬が硬かったと指摘している。絶好調で出走できそうなこの新潟記念。セダブリランテスの走りに期待する。

 石川裕紀人騎手は、昨年7月、セダブリランテスのラジオNIKKEI賞で重賞初制覇。それから間もなく落馬して骨折。今年の4月になってようやくターフに戻ってきた。相棒の力を信じて、いつものレースに徹するだけだ。

JRA「未知の怪物?」セダブリランテスがブラストワンピースを襲う……新潟記念(G3)でその真価問われるのページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  2. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  3. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  4. 武豊を「激怒」させた地方騎手が心中を吐露……交流G1完全制覇を阻まれた「疑惑」のJBCレディスクラシック(G1)を振り返る
  5. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  6. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  7. 毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
  8. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!
  9. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  10. なぜ凱旋門賞は荒れ続けるのか? 昨年「38万馬券」欧州と日本の”競馬の違い”が生む、大本命エネイブル以上に「警戒すべき」存在とは