真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2018.08.28 19:10
JRA「未知の怪物?」セダブリランテスがブラストワンピースを襲う……新潟記念(G3)でその真価問われる
編集部
セダブリランテスが高いポテンシャルを持っていることは明らかだ。ところが、4勝の内容を良く見るとこの馬の特徴がわかる。一度として派手な勝ち方をしたことがないのだ。ダート1800メートルの新馬戦、芝1800メートルの500万下特別こそ、2着馬とは0.1秒差(ともに3/4馬身)あった。しかし、重賞のラジオNIKKEI賞と中山金杯になるとタイム差はゼロ(ともにクビ差)。
悪くないスタートから3~5番手を追走、勝負どころの4角手前から動き出す。じわじわ伸びるが、直線半ばあたりでは先頭まで届くのか不安になる部分も。ところが、ゴール直前でかなり良い脚を使い、きっちりとゴール板を先頭で通過。後ろから鋭く伸びてくる馬に差されてもいない。
かなり古い話になるが、1960年代の名馬シンザンを称した「ナタの切れ味」という言葉を思い出したくなる。シンザンは、本番レースでは2着馬をわずかに交わして1着した。シンザンとセダブリランテスを比べるのは、シンザンに失礼だろう。しかし、セダブリランテスはたった4戦しかしていない。底力がどの程度であるのかは未知である。
新潟は外伸びが目立つようになってきた。セダブリランテスは先行馬だが、内々を回る馬ではない。外目を先行して直線ではさらに外を回すというのがこれまでのパターン。外伸びはこの馬にとって有利な条件だ。手塚調教師は、アルゼンチン共和国杯も中山金杯もまだ馬が硬かったと指摘している。絶好調で出走できそうなこの新潟記念。セダブリランテスの走りに期待する。
石川裕紀人騎手は、昨年7月、セダブリランテスのラジオNIKKEI賞で重賞初制覇。それから間もなく落馬して骨折。今年の4月になってようやくターフに戻ってきた。相棒の力を信じて、いつものレースに徹するだけだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛