JRA「超大物」ヴェロックス出陣!! デビュー戦「馬なり8馬身差」圧勝の”金子ブランド”が「ワグネリアン・ロード」を突き進む!
「これは良い出会いになりました」
手綱を執った浜中俊騎手の率直な言葉が、最大級の賛辞に違いない。デビュー戦をほぼ馬なりのまま8馬身差で圧勝した超大物ヴェロックス(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)が、15日に阪神競馬場で行われる野路菊S(OP)で2戦目を迎える。
「現時点で言うべき課題は見当たりません」
8月の小倉競馬場で行われたデビュー戦は、まさに圧巻の内容だった。16頭立ての8枠15番という難しい条件の中、すんなりと好位に取りついたヴェロックスは最終コーナーで外から先団に並び掛けると、ケタ違いの末脚で突き抜けた。
鞍上の浜中騎手は軽く仕掛けただけだったが、あっという間に後続を突き放し、最後はワンマンショー。2着以下につけた8馬身差、1.3秒差は今年での新馬戦で最大着差だ。
「スタートも上手に出られて、道中も上手に走っていました。直線仕掛けての反応も調教通りでした。これは良い出会いになりました」とは、レース後の浜中騎手の談話。これまで数多くの名馬でG1を制してきた名手に「これは良い出会いになりました」と言わせたことが、ヴェロックスの能力の裏返しともいえるだろう。
「セレクトセールでの約5000万円は特別高い値段でもありませんが、落札したのは日本一の相馬眼を持つといわれている、あの金子真人オーナーですからね。最近の金子オーナーは高額な良血馬も購入しますが、例えばディープインパクトが7000万円だったように、これくらいの価格帯での落札馬がよく走るんですよ。確かキングカメハメハも8000万円程度だったと思います」(競馬記者)
金子真人氏といえば、今年の日本ダービー(G1)を制したワグネリアンのオーナーとしても知られている。そしてワグネリアンがデビュー2戦目に選んだのもまた、この野路菊Sだった。
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