
JRA毎日王冠(G2)ステファノスの取捨は!? 衰え指摘も能力は一級、重要なのは……
秋の東京競馬開幕第1週には毎日王冠(G2、芝1800メートル)が行われる。翌週からのG1連続開催に向けて、ネジを巻き直して臨みたいレースだ。今年も有力馬が揃ったが、出走してくれば常に無視できないステファノス(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)について検討する。
これまで全28戦。7歳馬にしてはレース数は多くない。28戦の内分けは【4・6・4・14】と、半分は馬券圏内に来ている。2000メートルを中心に使われG1やG2での好走歴もある。ただし、最後の勝利は2014年、3歳時の富士S(G3、芝1600メートル)。誰もが知ってのとおり勝ち味に遅い。
出走すればこの馬の馬券を買ってきたファンも多いだろう。2015年の天皇賞・秋(G1、芝2000メートル)の10番人気2着、昨年の大阪杯(G1、芝2000メートル)の7番人気2着など、人気薄での激走に妙味がある。ここ4戦は凡走が続いているので人気を落とすだろうが、だからこそ買い時だとも言える。勝ちはしなくても、馬連や3連複の対象になってくれればそれでいい。
一方、ステファノスの扱いに悩まされてきた競馬ファンも少なくないはず。3歳や4歳の活きが良く、将来の可能性を期待できそうな馬から買ってしまうと、この馬まで手が回ららなくなってしまうのだ。余計なところで2着、3着に突っ込んでくる……というわけだ。
ステファノスの実力はいったいどれほどのものなのか。国内G1で2着に好走した2015年の天皇賞・秋と昨年の大阪杯の結果を検証してみよう。
2015年の天皇賞・秋を勝ったのはラブリーデイ。同馬を近年の飛び抜けた名馬と見なす人は少ないだろう。2番人気は天皇賞・秋に2度出走して結果を出せなかったエイシンヒカリ。同馬は国内の高速馬場に合わなかった。3番人気は前々走札幌記念(G2)優勝、前走毎日王冠2着の勢いを買われたディサイファ。同馬は大きな出世はできなかった。こう見ると、このレースはメンバーレベルが高かったとは言えない。
PICK UP
Ranking
11:30更新「最強マイラー」に降りかかった予想外の火の粉…「名義貸し」の発覚したオーナーは馬主資格をはく奪、不運の名馬トロットサンダー【競馬クロニクル 第41回】
JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA今村聖奈「大ブレイク」の陰で悲痛な叫び。「何のために騎手になったのか」乗鞍激減、レース開催日に”お留守番”続出
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRAイチの「豪快王」小島太列伝。愛人、酒席トラブルあっても名騎手、名調教師の生き様に曇りなし