GJ > 競馬ニュース > ゴールドアクター引退
NEW

JRA「日高の星」ゴールドアクター引退……栄光の有馬記念、晩年の低迷。次なる使命は「怪物の血」継承

【この記事のキーワード】, ,
JRA「日高の星」ゴールドアクター引退......栄光の有馬記念、晩年の低迷。次なる使命は「怪物の血」継承の画像1

 2015年の有馬記念など重賞4勝を挙げたゴールドアクター(牡7、美浦・中川公成厩舎)が、北海道新冠町・優駿スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まった。初年度種付け料は50万円となる見込みとのことである。

 ゴールドアクターは北勝ファームで生産され、13年11月デビュー。3歳秋に頭角を現し菊花賞3着、その後休養を挟んで4歳時、1000万下、1600万下、アルゼンチン共和国杯と3連勝して挑んだ有馬記念。ゴールドシップのラストランとして注目されたこのレースで、サウンズオブアース、キタサンブラックを退け優勝。同世代のモーリスとともに「父スクリーンヒーロー」の実力を世に知らしめた存在でもある。

 5歳時も日経賞とオールカマーを優勝し、同年有馬記念ではサトノダイヤモンド、キタサンブラックとの歴史的叩き合いを演じ3着。紛れもなく競馬界の中心の1頭として存在感を示した。

 だが、その後は糸が切れたように持ち前の勝負強さは薄れ、6歳時には宝塚記念2着が最高。秋は状態が悪く出走できず、7歳での3戦はすべて2桁着順。先日のオールカマーを最後に引退を決めた。通算成績24戦9勝。

 日高の中小牧場の生まれ、母父キョウワアリシバという絶滅といっていい状況の母系ながら、並み居る良血馬と互角に渡り合ったその実力は間違いなくトップクラスで、ファンの多い馬だった。「もっと早く引退させるべきだった」という声もあるが、陣営としてももうひとつG1を獲得し、種牡馬入りに弾みをつけたかったのかもしれない。

 種付け料は50万円。競走生活晩年の成績を見ればそれも致し方ない部分があるが、それでも、彼の力強い走りを受け継ぐ産駒が生まれることを期待したい。スクリーンヒーローから続くモーリス、ゴールドアクターが、怪物と称されたグラスワンダーの血を次代につなぐのが次の役目となる。

JRA「日高の星」ゴールドアクター引退……栄光の有馬記念、晩年の低迷。次なる使命は「怪物の血」継承のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
  2. クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
  3. 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
  4. 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
  5. C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
  6. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  7. 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
  8. 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
  9. 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
  10. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛