JRAジャパンC(G1)「デキ9割?」サトノダイヤモンドに陣営慎重か……頼みの綱はやっぱり

11月25日、ジャパンカップ(G1、芝2400メートル)が東京競馬場で開催される。アーモンドアイ(牝3歳)、スワーヴリチャード(牡4歳)に次ぐ3番人気になりそうなのがG1を2勝しているサトノダイヤモンド(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)。前走で久々の勝利を飾り、ジャパンCも好走できるのか。検討してみよう。
サトノダイヤモンドが約1年半ぶりの勝利を上げたのが京都大賞典(G2、芝2400メートル)。新聞やネットには「復活!」という文字が踊った。しかし、素直に復活と呼んでいいのだろうか。2着は4歳牝馬のレッドジェノヴァ、3着は古豪ステイヤーのアルバート(牡7歳)だった。しかもレッドジェノヴァには半馬身差まで詰め寄られた(0.1秒差)。
レッドジェノヴァはエリザベス女王杯(G1、芝2200メートル)で勝ったリスグラシュー(牝4歳)から3馬身以上離された4着(0.5秒差)。極めて短絡的に言ってしまえば、サトノダイヤモンドがエリザベス女王杯に出ていればリスグラシューに完敗していたことになる。相手関係を考えれば、京都大賞典の勝利は手放しでほめられる内容ではない。陣営も全盛期に比べれば8割弱程度の出来だったと認めている。
同世代のライバルはダービー馬マカヒキ(牡5歳)。マカヒキは3歳時、サトノダイヤモンドは4歳時に凱旋門賞に遠征して惨敗。ともに凱旋門賞後遺症に苦しむことになってしまった。マカヒキの友道調教師もサトノダイヤモンドの池江調教師も数々のG1レースを制している名伯楽だ。たとえ名伯楽であっても、一度深刻な不振に陥ってしまった馬に本来の輝きを取り戻すのはどれほど難しいことなのか良くわかる。
マカヒキは札幌記念(G2、芝2000メートル)で追い込んで2着、復活を窺わせた。しかし、3番人気と期待された天皇賞・秋(G1、芝2000メートル)では7着に敗退。このジャパンCにも登録してきたが疲れが抜けきらないということで回避した。マカヒキの天皇・秋と同様、復活したかに見えたサトノダイヤモンドがこのジャパンCで凡走する危険性は低くない。
とはいえ、京都大賞典を勝った意義は大きい。レースを勝つことの喜びを思い出し、自信の回復につながったという見方もできる。最大の問題は一度叩いた上積みがどこまで見込めるのかということ。1週前追い切りはJ.モレイラ騎手が跨がり6F81.3-1F11.9という好時計。悪くない動きだった。モレイラ騎手は「バランスのいい馬」と好感触をつかんでいたが、池江調教師は「闘争心はいいころに戻ってきている。使って体はすっきりしてきたが、張りは前走時のほうが良かった」と慎重姿勢だ。
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