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JRA川田将雅「キセキ完璧」名レース生む。普通なら勝利の内容、そして今後への不安

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 アーモンドアイが「2:20.6」という、従来の日本レコードを1.5秒も縮めるタイムを叩き出して幕を閉じた今年のジャパンC(G1)。レース後、C.ルメール騎手は開口一番、「素晴らしい馬ですね」と絶賛したのを皮切りに多くの関係者たちが口々に本馬の強さ、これからの可能性に言及した。

 アーモンドアイ時代到来の幕開けを誰もが感じたに違いない。だが、このレースで忘れてはならない1頭がいる。それが川田将雅騎手が騎乗し、殊勲の2着に入線したキセキ(牡4歳、栗東・中竹和也厩舎)だ。

 天皇賞・秋同様に逃げを打ったキセキ。1000m通過タイムは59.9秒。その後は11秒台半ばでラップを刻み、ラスト3ハロン目で11.0とペースアップ。後続を一気に引き離しにかかった。だが、内で3番手追走していたアーモンドアイが楽な手応えで詰め寄り、残り200mを切った時点でキセキは交わされてしまう。

「最後の直線で後続を引き離しに掛かったキセキの走りは、2014年のジャパンカップでのエピファネイアの姿を彷彿とさせました。あのときは400m地点から仕掛けたエピファネイアがジャスタウェイ、ジェンティルドンナらを突き放して勝利。このときの再現がなされるのではないか、という考えが頭によぎった関係者も多かったはずです。

 しかし、結局はアーモンドアイがすべてをねじ伏せましたね。レース後に安藤勝己氏は自身のTwitterで『キセキだって100点満点の完璧な競馬。名レースを作ったのはユウガが自分のペースを刻んだ結果でもある』とその内容を絶賛していました。本来ならば勝っておかしくはなかったはずですので、川田騎手も結果にはある程度納得しているのかもしれません。川田騎手はファインニードルでスプリンターズSを制したのを皮切りに、今年の秋のG1戦線で馬券に絡む活躍を見せています。外国人騎手旋風が吹き荒れていますが、これからも日本人騎手としての意地を見せ続けてもらいたいですね」(競馬記者)

 レース後、川田騎手も馬のコンディションも良く、うまく進められたと語り『普通なら当たり前に押し切れるところですが、素晴らしい相手がいたということです』と勝ち馬を讃えている。

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