真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.07.19 14:25

JDDをキョウエイギアで勝利の矢作芳人調教師、ガン手術へ。開業時からの「夢」を叶えた愛馬とスタッフからもらった勇気
編集部

13日に大井競馬場で開催された3歳ダート王決定戦・ジャパンダートダービー。ゴールドドリーム、ストロングバローズの2強に注目と人気が集まる中、鮮やかな抜け出しで勝利したのは4番人気のキョウエイギアだった。ディープスカイ産駒である同馬の能力と、鞍上戸崎圭太騎手の手腕がガッチリ噛み合ったレースだったといえる。
そんなキョウエイギアを管理するのが矢作芳人調教師。日本の最高学府である東京大学に入学するのが「普通」レベルの名門・開成高校出身から調教師になるという異色の経歴である同師は、グランプリボスやディープブリランテ、リアルスティールなど強豪を多数育ててきた名伯楽。現在リーディングトレーナー争いでも35勝と、2位の角居勝彦師を11勝引き離す独走状態となっている。
矢作師は父が大井の調教師であり、大井G1勝利は一つの目標だった。「ここが目標だったし、スタッフが一丸となって仕上げてくれました」と涙ぐみながら今回の勝利を喜んでいたが……。
実は矢作師、前立腺がんを患っており、21日に手術をすることとなっている。病を左右する手術が迫る中、自身が管理する馬が自身の夢を叶えてくれた。スタッフ一丸となって勝利を追い求め、掴んだ勝利だったというわけだ。
「スタッフが”留守の間もリーディングを守る”と言ってくれたし、きょうは馬からも勇気をもらいました」と涙する矢作師。本命視されない中での大勝利は、本人やスタッフの意志がキョウエイギアに乗り移った結果なのかもしれない。
ここ数年は常にリーディング上位の常連で、管理馬の重賞勝利も多数。海外遠征にも積極的な同師は、競馬界の中でも当然重要な存在だ。病を乗り越え、一日でも早く元気な姿で帰ってきてほしい。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA宝塚記念(G1)横山典弘「息子愛」でタイトルホルダー救った!? 好アシストに陣営からも感謝の声、横山和生が「最大のピンチ」を脱した裏側
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 川田将雅「ルール違反疑惑」の現場関係者にブチ切れ!? マスコミ関係者に注意喚起の即通達…怒りを隠せなかった「目に余る行為」とは
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊「スキャンダル」「ケガ」など揺れに揺れた2017年。弟・幸四郎騎手「引退」から小浦愛「不倫疑惑」、そしてキタサンブラック「大団円」までをプレイバック!
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】