【G1展望・ジャパンダートダービー】3歳ダート頂上決戦!豪華メンバーのJRA勢を迎え撃つ地方勢。「物議」を醸した東京ダービー馬も登場!
13日に、大井競馬場で中央・地方を含めた3歳ダートの頂点を争う第18回ジャパンダートダービー(G1)が開催される。
クリソライト、カゼノコ、昨年のノンコノユメなど歴代の王者を振り返れば「さすがダービー」といえるだけの層々たる顔ぶれが並んでいるが、今年の3歳ダート王者に輝くのはどの馬か。全国の地方競馬、そして中央競馬からトップクラスの強豪馬が集結した。
純粋な力関係ではやはりJRA勢に分があるが、今年の大将格を務めるのが前走ユニコーンS(G3)を制して重賞初制覇を飾ったゴールドドリーム(牡3歳、栗東・平田厩舎)だ。
前走のユニコーンSでは好位から早めの競馬で直線を迎え、最後は先に抜け出したストロングバローズとの叩き合いを制してゴール。ここまで5戦4勝2着1回と、同世代を相手に一枚上のパフォーマンスを示している。
そのゴールドドリームと互角の勝負を演じたストロングバローズ(牡3歳、美浦・堀厩舎)もライバルとの決着をつけるべく、ここに参戦してきた。
前走のユニコーンSでは早めに抜け出しを図ったが、最後は勝ち馬との叩き合いに敗れた。しかし、2月のヒヤシンスS(OP)では0.3秒差だったゴールドドリームとの差が、今度はクビ差まで詰め寄った。1800mの伏竜S(OP)を勝っているだけに距離延長は望むところ。3度目の正直で逆転なるか。
先述したようにゴールドドリームは、ここまで5戦4勝。唯一の土を付けたのが逃げ馬のケイティブレイブ(牡3歳、栗東・目野厩舎)だ。
前走の兵庫チャンピオンシップ(G2)では果敢にハナを奪い、ゴールドドリームの猛追を最後までしのぎ切って重賞制覇。逃げ馬だけに脆い面もあるが、ハマった時の強さを改めて証明した。今回、この馬にとって最も大きなプラスは、国内・地方・海外問わず大舞台で神懸った逃げを見せている武豊騎手を鞍上に迎えられたことだろう。
他にも昇竜S(OP)を勝ったダノンフェイス、鳳雛S(OP)を勝ったキョウエイギアなど3歳ダートのトップクラスが勢揃い、JRA勢は今年も抜群の層の厚さを見せている
そうなると苦しくなるのが迎え撃つ地方勢となるが、毎年全国からトップクラスが集うジャパンダートダービーに限っては、地方馬も決して侮れない存在だ。
実際に過去10年を振り返っても2010年のマグニフィカ、2007年のフリオーソと地方馬が2勝を挙げており、昨年の3着も浦和競馬所属のラッキープリンスだった。ジャパンダートダービーの高配当の使者は、間違いなく地方勢である。
そんな地方勢の大将格は、やはり東京ダービーを制したバルダッサーレ(牡3歳、大井・中道厩舎)だ。
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