
JRA「ロードカナロアに並べ」ファインニードル香港スプリント! 今回は「万全」か?

国内春秋スプリント王者のファインニードルが、9日にシャティン競馬場で開催される香港スプリント(牡5歳、栗東・高橋義忠厩舎)に挑戦。4着に終わったチェアマンズスプリントプライズのリベンジが期待される。
昨年のセントウルSで重賞初制覇を達成し、スプリント戦線で頭角を現したファインニードル。続くスプリンターズS(G1)こそ12着と惨敗したものの、今年に入ってから川田将雅騎手と約1年半ぶりにコンビを結成すると始動戦のシルクロードS(G3)を快勝。さらに高松宮記念では、レッツゴードンキをハナ差で退けてG1競走初制覇。スプリント界の騎手として台頭した。
だが、満を持して向かったチェアマンズスプリントプライズでは出遅れてしまい、4着。高い世界の壁にはね返されてしまっていた。
「国内に復帰したファインニードルはセントウルS(G2)で連覇を達成し、昨年は惨敗したスプリンターズSを制覇。今年は川田騎手と組んで5戦して4勝と無類の強さを発揮しています。まさに充実期なのではないでしょうか。
チェアマンズスプリントプライズでは負けましたが、このときの鞍上は川田騎手ではなく、T.ベリー騎手が務めていました。今回は頼りになる相棒である川田騎手が騎乗しますので、前回のようなことは起こらないはずです」(競馬記者)
そのファインニードルは11月27日に国内最終追い。栗東坂路を単走で軽やかに駆け上がり、4F52秒2-12秒5をマークしている。鵜木助手は「デイリースポーツ」の取材に対し、「スプリンターズSの時よりも行きっぷりが良くなっている」と仕上がりに胸を張る。
「ちょっと大きめに見えましたが、これは輸送で馬体重が減少することまでも見越しているからとのこと。前回の香港遠征では馬体が14kgも減っていましたから、そのときの経験が生きているようです。管理する高橋忠調教師は前回の香港遠征では同行したスタッフたちも力が入り過ぎていたと告白していましたが、今回はそのようなことはなさそうです。期待できるのではないでしょうか」(競馬誌ライター)
春秋短距離G1連覇を達成後、川田騎手は「スプリント界でこの馬が一番強いと言えます」と力強く宣言した。日本スプリント界最強馬・ファインニードルは、12、13年と連覇を飾ったロードカナロア以来となる戴冠を果たすことができるのだろうか?
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