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JRA朝日杯FS(G1)「暴れん坊」マイネルサーパスが3強を一刀両断!? 「右へ左へ」ふらつき癖解消は?

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 2歳王者決定戦、朝日杯FS(G1、芝1600メートル)が16日に行われる。人気は無敗を誇る3頭に集中しそうだが、これらをまとめて撃破する可能性を秘めた暴れん坊がいる。マイネルサーパス(牡2歳、美浦・高木登厩舎)だ。どんな馬なのか、どんなレースができるのか。検討してみよう。

 マイネルサーパスの前走は福島のきんもくせい特別(500万下、芝1800メートル)。鞍上の丹内騎手は後方から進み、3~4角中間点あたりで大外から馬群をまくっていく。直線に入ると1番人気のダノンチェイサーが先頭に立つ。丹内騎手がマイネルサーパスを追い出すと猛烈な勢いで伸びる。ところが、マイネルサーパスがダノンチェイサーに並びかけると丹内騎手は追うのをやめてしまう。どうしたのか。

 丹内騎手が再び追い出すと、ゴール板でマイネルサーパスはダノンチェイサーをハナ差交わして優勝。勝ち時計1分46秒2は従来のコースレコードを2秒縮めた。一気にダノンチェイサーを交わしていればもっと速いタイムが出たはず。レース後、丹内騎手はいったん追うのをやめたのを「反応が良過ぎるというか、勢いがつき過ぎちゃうんです」と語っていた。

 マイネルサーパスがどんな馬なのか理解するには新潟の新馬戦(芝1600メートル)を見ればいい。道中5、6番手の外目を進み、直線に入って追い出されると内によれる。鞍上の柴田大知騎手が矯正しようとすると今度は外にふくれる。これを何度も繰り返したのだ。まるでロデオのような走りで2着。まっすぐに走っていれば楽勝だったろう。

 前々走、3戦目となる府中の未勝利戦(芝1800メートル)で1勝目を上げたが、ここでも気の悪さを見せた。丹内騎手がそれほど追うこともなく直線半ばで先頭に立つと、外から伸びてきたエトワールに寄っていく。ゴール前でさらに外にふくれ、エトワールの戸崎騎手はほとんど立ち上がっていた。

 丹内騎手の「反応が良過ぎるというか、勢いがつき過ぎちゃうんです」というコメントは、抜け出してしまうとどこにぶっ飛んでいくのかわからないという意味だ。きんもくせい特別ですぐさまダノンチェイサーを交わさなかったのは、ゴール前ぎりぎりで先頭に立つという陣営の作戦だった。

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